領収書も補填原資の説明もなく…安倍氏事務所、野党に“ゼロ回答” 「桜を見る会」夕食会巡り

2021年1月6日 22時48分
 安倍晋三前首相の政治団体が主催した「桜を見る会」前日の夕食会を巡り、立憲民主党など野党は6日、安倍氏宛ての質問状に対する書面の回答を公表した。開催経費の内訳を示す明細書や領収書の提示を拒み、費用補填ほてんの原資の説明も避けた事実上のゼロ回答で、野党は安倍氏に再質問状を出した。

衆院議運委で答弁のため挙手をする安倍前首相=2020年12月25日午後、国会で

 回答は5日付で「安倍晋三事務所」として寄せた。野党は安倍氏側が修正した後援会の政治資金収支報告書に関し、補填分に相当する収入を問いただしたが「当局からの指導等を踏まえ、記載すべき内容について弁護士らと協議し、監査人のチェックを経て所要の修正を行った」と答えるにとどめた。
 安倍氏は昨年12月24日の記者会見で、補填の原資について「私の預金から下ろしたもの。手持ち資金として事務所に預けているものから支出した」と明かしていた。だが、収支報告書に安倍氏からの「寄付」などの記載は見当たらず、原資不明の「繰越金」として計上されている。
 野党が質問状で明細書や領収書の提示を求めたのに対しては、事務所には残っておらず、ホテルから再発行もされないとする従来の説明を繰り返した。安倍氏は補填分が夕食会参加者の飲食費には充当されず、地元有権者への利益供与を禁じる公職選挙法には抵触しないと主張しているが、裏付けとなる資料は示さなかった。
 立民の黒岩宇洋国対委員長代理は6日、国会内で記者団に「こんな説明で到底合点がいくわけがない」と批判。安倍氏に再度、質問状を送り、12日までに回答するよう求めた。(横山大輔)

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