記者のつぶやき 編集局写真部 沢田将人「『代表撮影』とは」

2021年1月13日 12時01分

代表撮影。
新聞に掲載される写真の説明に、こう付け加えられることが増えている。
これは撮影場所が狭いなど
希望するメディア全てを収容できない際に用いられる取材方法。
持ち回りなどで選ばれた会社のみが撮影し、写真は分配される。
同じ写真が、各紙の紙面を飾ることになる。
新型コロナウイルスの感染拡大後、取材者が密集しないように頻繁に行われている。
一方、コロナ禍に関係なく、昔から代表撮影の取材がある。
皇室行事だ。
私は平成から令和への代替わり関連行事の中で、「即位礼正殿の儀」と「立皇嗣宣明の儀」を担当した。
いずれもニュース価値が高い中心儀式で、インターネットで速報しようと
在京7社(共同通信、時事通信、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、日本経済新聞)が
私の写真が送られてくるのを今か今かと待ち構えていた。
その中には写真や記事を配信する通信社も含まれていたため
日本中の新聞が待っていたと言ってもいいかもしれない。
重圧は相当なものだった。
要望に応えるため、普段は使わない高画質で
リモートカメラで同時に複数のパターンを撮る「よそ行き」なスタイルで臨んだ。
汗だくになって写真を撮り、選んで送った。
何とか終えたときは、立ち上がれないほど疲れ切っていた。
コロナ禍は続いている。
この先東京五輪に向けて、より重要な代表撮影が増えていくだろう。
自分に回ってきてほしいような、ほしくないような。
※執筆記者の所属は2020年12月23日時点のものです。

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