出産時に羊水中のがん細胞を吸い込み…子宮頸がんの母親から生まれた子が肺がんを発症

2021年1月7日 13時02分
 子宮けいがんにかかった母親が出産した際に、子どもが羊水に混じったがん細胞を吸い込み肺がんを発症した例を発見したと、国立がん研究センターなどのチームが7日、米医学誌に発表した。母親のがん細胞が羊水を介して子どもへ移行するケースが報告されるのは世界で初めて。チームは「生まれてくる子のためにも母親の子宮頸がん予防は重要だ」としている。
 チームは、1~6歳のときに肺がんと診断された男児2人と、それぞれの母親の遺伝子解析を実施。子どもの肺がん細胞は、いずれも母親由来の遺伝情報を持っていることが分かった。
 2人の母親は出産時や出産後に子宮頸がんの発症が確認された。生まれたばかりの子どもは泣くことで呼吸を始めるが、その際に母親のがん細胞が混じった羊水を吸い込み、がん細胞が肺に移行したとみられる。
 肺がんを発症する小児がん患者は、人口100万人中1人未満。チームは「帝王切開であれば今回のようなことは起きないと考えている」としている。
(共同)

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