<新・笑門来福 春野恵子>紅白を聴きながら

2021年1月8日 07時22分

大変な状況が続きますが、今年もよろしくお願いします!

 いつもと違う年末年始に、どう過ごしたらよいものやら、戸惑った方も多かっただろう。こと、大みそかは例年、大阪市内にある山本能楽堂さんの「上方伝統芸能ナイト」年越しイベントに出演させていただいていた。落語、講談、浪曲、文楽などを楽しんでいただいた後、午前零時、年越しの瞬間に荘厳な雰囲気でお能が始まり、最後は鏡開きで新年を祝うという趣向。人気の催しで、お客さまもたくさんご来場くださっている。
 私も楽しんで参加させていただいていたのだが、そろそろ大みそかはお仕事をしないで、家族でゆったり過ごしたいなと思い、大みそかの出演はお休みさせてもらうことにした。
 そんなわけで、コロナ禍前の二〇二〇年のお正月は、浪曲師になってから初めて、家族でスキー旅行へ。ロンドンに住む姉家族も一時帰国して総勢七人でにぎやかに。私自身二十年以上ぶりのスキーで、どうなることかと内心ドキドキだったのだが、ブンブン楽しく滑ってきた。と思えば調子に乗って上級者コースへ行き、あまりの傾斜のきつさに恐怖感に襲われ、立ち往生していたところを、颯爽(さっそう)と現れたすてきな殿方が助けてくれて!
 よもや恋の始まりか?と思ったら、助けてくれたのは中学生男子だった! なんて笑い話も! わずか一年前の出来事が、はるかかなたの昔のことのようだ。
 この年末年始は、姉家族は帰国できないし、私も東京の実家に帰るわけにいかない。大みそかは千葉・ホテルニューオータニ幕張さんで「春野恵子浪曲会」をというお話を頂き、これはギリギリのタイミングで開催できたのだが、東京の実家には寄らずに速攻帰阪。年越しを自宅で過ごすなんて、体感百万年ぶり。どう過ごそう! うちにはテレビを置いてないので、「紅白歌合戦」を見ることもできないしと思ったら、曲師の一風亭初月(はづき)お姉さんが「ラジオでも聴けるよ」と教えてくださり。紅白を聴きながら、年越しそばを食べるという大みそかとなった。ラジオだと歌声に集中することができてなかなか良いもの。思わぬ発見だった。
 さて。新しい一年が始まった。

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