<新型コロナ>緊急事態宣言発令 「遅い」「仕方ない」 居酒屋店主らの反応

2021年1月8日 07時34分

緊急事態宣言について報じるテレビ番組を見る中村加代子さん=千葉市中央区で

 昨年春以来、二度目の緊急事態宣言が発令された七日、飲食店などは営業時間の短縮のため対応に追われた。千葉県民からは、感染が急拡大する中の宣言に「発令が遅すぎた」との声が聞かれた。
 「午後八時までに閉店か。どうしようかな…」。千葉市中央区で居酒屋「なかなか」を営む中村加代子さん(50)は同日夕、緊急事態宣言に関するニュースを報じるテレビ番組を不安げに見つめた。
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、昨年から客足は遠のき、売り上げは半減。「従業員の給料や家賃もある。協力金も一日最大六万円では不安」。前回の緊急事態宣言期間中に続き、ランチ営業の再開も検討しているが、「体の負担を考えると悩ましい」。
 JR千葉駅近くの別の居酒屋は当面の臨時休業を決めた。従業員の四十代男性は「客層は仕事帰りのサラリーマンが中心なので商売にならない。二月七日に宣言が終わるとは思えない」とため息をついた。
 そごう千葉店(千葉市中央区)は八日から当面、閉店時間を午後七時半に繰り上げる。店舗内の飲食店は午後八時までとなる。
 JR・東武線船橋駅に直結する東武百貨店船橋店(船橋市本町)も、レストラン街などの営業時間を八日から午後八時までに短縮すると発表。社員が店舗の各出入り口に張り紙をし、買い物客や駅利用客へ営業時間変更を知らせた。担当者は「店内は感染症対策を施しているので、今年も大勢のお客さんに足を運んでいただきたい」。営業時間短縮は当面の間としている。
 まだ感染者が出ていない御宿町の居酒屋「うまいもの屋 松よし」も、八日から閉店時間を午後十一時から午後八時に繰り上げる。店主の高梨政喜さん(46)は、「町で感染者が出るのは時間の問題。営業時間短縮は仕方ない」と話す。
 この日、県内では、前日から百四十人多い四百五十人の新規感染者が確認された。市原市の無職の六十代女性は「発令は遅すぎる。昨年末には医療崩壊に近い状態だったのでは」と話す。千葉市稲毛区の大学二年生、山本陽菜さん(19)は「感染が拡大する中、発令は仕方ない」と話す。友人の中には十人ほどで遊びに出かける人もいるといい、「周りを見ても危機感があるように思えない」と話した。 (山口登史、保母哲、鈴木みのり)

レストラン街などの営業時間短縮を知らせる張り紙を、各出入り口に取り付ける東武百貨店船橋店の社員=船橋市で

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