<新型コロナ>千葉市のバー「B24」 時短要請で24時間営業 初休止

2021年1月9日 07時35分

常連客らを笑顔で見送る畠山明則さん(左)=千葉市中央区で

 二〇〇七年の開店以来、十三年以上にわたって二十四時間営業を続けてきた千葉市中央区のバー「B24」が八日午前零時、初めて店を休んだ。緊急事態宣言に伴う時短営業要請に応じ、二月七日までは午前五時〜午後八時までの営業にする。オーナーの畠山明則さん(59)=同市美浜区=は「新型コロナウイルス感染拡大防止のためにはやむをえない」と無念の思いを語った。 (山口登史)
 「そろそろラストオーダーになります」。七日午後十一時五十分ごろ、畠山さんが声を掛けると、約二十人の常連客らからは「うそでしょー」などと悲鳴のような声が聞かれた。店の入り口に掲げられた連続営業時間のボードは「114942」で止まった。
 B24は〇七年十一月に開店。リーズナブルな料金設定で多彩な酒や料理を提供し、多くの客に愛されている。畠山さんは「楽しいお酒も『ラストオーダー』と聞くと寂しくなる。お客さんがいつ来ても時間を気にせずに楽しめる店を開きたかった」と二十四時間営業とした理由を語る。
 それから十三年余。一一年の東日本大震災や一九年の台風被害などの際も営業を続け、入居するビルが停電しても店内をろうそくで照らすなどして営業を途切れさせることはなかった。
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、室内の換気や手指の消毒などの感染対策も徹底した。畠山さんはこれまでの時短営業の要請に、何度も二十四時間営業を断念しようと思ったが、常連客などの後押しもあり、続けてきた。
 しかし、今回は時短要請に応じなければ店名が公表される可能性があり、畠山さんは「従業員が後ろ指をさされることだけはしたくなかった」と決断。酒類の提供も午前十一時〜午後七時までに限定。その後は状況を見ながら、二十四時間営業の再開を検討する。
 二年前から通っている同市若葉区の会社員荒木良太さん(32)は「『ラストオーダー』の言葉を聞くなんて思いもしなかった。一日も早く二十四時間営業できることを祈っている」とコロナ禍の終息を願った。

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