世界の名品ずらり 熱海山口美術館 体験、作家の育成にも注力

2021年1月10日 07時47分

ジャンルごとに分けて作品を紹介する展示室=いずれも熱海市渚町で

 世界の名品を展示する熱海山口美術館が、熱海市渚町に開館した。「学べる美術館」をコンセプトに作品展示だけでなく、体験や作家の育成にも力を入れる。 (山中正義)
 岡本太郎さんなど世界の美術品約千七百点を所蔵する山口文化財団(さいたま市)が運営。そのうち約二百点を入れ替えながら展示していく。地元タクシー会社の事務所などが入っていたビルの一、二階を改修し、昨年十二月十八日にオープンした。
 館内には九つの小部屋があり、開催中の開館記念展では、各部屋をガラス作品や陶芸、彫刻などジャンルごとに分類して作品を紹介している。草間弥生さんやピカソ、ルノワールなど名だたる芸術家の作品が並ぶ。岡本太郎さんのいすをモチーフにした作品には座って触れることもできる。
 建物の外観にもこだわり、壁面には開館に合わせて宮田亮平・文化庁長官が制作したイルカのモニュメントを設置。正面入り口には岡本さんの立体作品「河童(かっぱ)」を飾った。

壁面に飾られたイルカのモニュメント

 四月からは世界で活躍する作家を育成する無料講座や、一般向けの有料講座を開講する予定という。無料講座は公募し、審査をへて参加者を決める。
 江川公平副館長は「私設美術館でのこうした取り組みはわれわれだけだと思う」と話し、美術館には「観光の一つの選択肢になってほしい」と期待する。春には展示替えする予定。
 展示入れ替え日を除き無休。入館料は六歳以下無料、中学生以下五百円、高校・大学生千二百円、一般千四百円。中学生以上は入館料に、併設するカフェでのドリンク一杯のサービスと、マグカップの絵付け体験も含まれる。
 問い合わせは、同館=電0557(27)2411=へ。

ビルを改装して開館した熱海山口美術館


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