キルギス大統領選、政治混乱で解放の元服役囚が優勢 強権振るう懸念も

2021年1月11日 06時00分
8日、ビシケクで支持者に手を振るサディル・ジャパロフ氏=AP

8日、ビシケクで支持者に手を振るサディル・ジャパロフ氏=AP

 【モスクワ=小柳悠志】昨年10月から政治混乱が続く中央アジアの旧ソ連構成国キルギスで10日、大統領選の投票が行われた。現地報道によると、10月の騒乱で収監先から解放された元野党議員サディル・ジャパロフ氏(52)が優勢で、勝利する可能性が高いとみられる。
 大統領選には17人が立候補。昨年12月、キルギスの情報サイトが発表した大統領選の世論調査では「ジャパロフ氏に投票する」との答えが6割超を占めた。選挙戦でジャパロフ氏は大統領権限の強化を打ち出しており、当選すれば強権を振るう可能性を懸念する声もある。
 ジャパロフ氏は2013年の人質事件に関与した疑いで17年に拘束。実刑判決を受け服役していたが昨年10月の議会選後の騒乱で解放され、混乱に乗じて首相に就任し、当時のジェエンベコフ大統領の辞任を受けて大統領代行に就いた。
 キルギスは軍事、経済面でロシアとの結び付きが強く、ジャパロフ氏は「ロシアは最重要の戦略的パートナー」とメディアに語り、ロシアとの関係維持を掲げている。キルギスはイスラム教を信仰する国民が多く、主産業は農業、畜産、金採掘。南北の地域対立もあり、旧ソ連崩壊後にたびたび政変が起きている。

関連キーワード

PR情報

国際の新着

記事一覧