横浜市の成人式に1万5000人 入退場時に人が殺到、「密」も
2021年1月11日 19時41分
新型コロナウイルスの感染拡大で首都圏1都3県に緊急事態宣言が出され、成人式の延期や中止が相次ぐ中、全国の市町村で最多の約3万7000人が新成人となる横浜市は11日、会場や回数を増やすなどして感染対策を徹底し、成人式を開いた。1万5307人が出席した。
例年は1会場で2回行う式典を、今回は2会場で各4回の計8回行い、時間も半分以下の15分に短縮。会場の大型ビジョンで「会食は控えましょう」と何度も呼び掛けた。
会場の1つの横浜アリーナ(港北区)では、林文子市長があいさつする予定だったが、帯状疱疹の治療で10日に入院したため欠席。鯉渕信也教育長が「直接言葉を交わし、心を寄せてこそ、信じ、支え合うことができると思う」と祝辞を代読した。
もう1つの会場のパシフィコ横浜ノース(西区)の式典に駆け付けた会社員の水木雅隆さん(19)=神奈川区=は「感染者が増え、当日まで本当に開催できるのか不安だった。しっかり責任持った行動ができる大人になりたい」と語った。
式典中も会場の外で友人らと過ごした大学生の高橋瑞希さん(19)=保土ケ谷区=は「密が嫌なので会場には入らないことにしました。友人に会えてうれしい。今日はご飯も食べずに帰ります」と話した。
会場周辺では入退場時に人が殺到して“密”ができる場面があり、警察官やスタッフが拡声器で「立ち止まらずにお進みください」と呼び掛ける場面もあった。市は感染リスクを考えて参加を見送る新成人のため、式典の様子をインターネット配信した。(丸山耀平、土屋晴康)
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