埼玉県の成人の日 入間市は20分で3部制、さいたま市は代表10人があいさつ、式典発祥の蕨市は記念撮影 

2021年1月12日 07時48分
 成人の日の11日、県内では入間市が入念な新型コロナウイルス感染対策を実施した上で式典を行った。オンライン形式での開催に切り替えたさいたま市、開催を延期した蕨市は知恵を絞り、新成人の思い出づくりを後押しした。 (加藤木信夫、杉原雄介)

◆入間市 市長「大切な人を守って」

来場時に検温する新成人の女性=入間市で

 約1500人が新成人になった入間市では、感染拡大を考慮して3部制で式典を実施。自宅からも参加できるよう、式の様子をオンラインで配信した。式は来賓あいさつを減らすなどして、例年の半分以下の各約20分に短縮した。
 午前中の第1部で成人の言葉を述べた同市の大学2年原口さくらさんは、取材に「式がなければ会えない人もいる。開催へ向けて尽力された皆さまに心から感謝したい」と語った。
 杉島理一郎市長は新成人の節目を祝う一方で、「会食や飲み会など式典後の交流は自粛を切に願う。それが自分を守り、大切な家族や友人を守ることにつながる」と訴えた。

◆さいたま市 「力強く生きていく」

無人の観客席を背に、誓いの言葉などを語る各区代表の新成人たち=さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで

 さいたま市では、例年会場となっているさいたまスーパーアリーナから、式の様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信。新成人は市内各区の代表者十人のみが来場し、一人一人が「どんなにつらい状況でも力強く生きていく」「夢や目標を自己実現する」などと思いを述べた。
 大宮区代表の大学一年石川明日香さんは、式後の取材に「オンラインでも開催してくれたことに感謝したい」としつつも「中学の同窓会をやる予定だったが中止にした。本当はアリーナで友達と再会したかった」と寂しさを口にした。
 一方、アリーナの外では多くの新成人が集まって記念撮影などを楽しむ姿が見られ、スタッフらがマスク着用や密を避けるよう求める場面もあった。清水勇人市長も式のあいさつで「会食を控え、家族だけでお祝いをして」と呼び掛けた。

◆式典発祥地の蕨市 式は秋に延期

久しぶりに会った友人たちと記念撮影を楽しむ新成人たち=蕨市中央の城址公園で

 一九四六年に若者を激励する「成年式」を開いたことで、成人式発祥の地とされる蕨市では、城址(じょうし)公園など二カ所に記念撮影コーナーを設置。市ホームページには、新成人の中学時代の恩師らによるメッセージ動画を掲載した。
 城址公園で友人たちとの会話に花を咲かせていた、短大二年伊藤ひよりさんは「久しぶりにみんなと会えたのはめっちゃうれしいけど、振り袖もレンタルしたのに式がなくなったのは悲しい」と声を落とした。市は式を秋に延期する予定だが「そのころには就職していると思うので、行けるかわからない」と語った。

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