トランプ氏弾劾決議案提出 議会襲撃で「反乱扇動」 米史上初めて2回目

2021年1月12日 07時43分
11日、ワシントンの米議会でトランプ大統領の弾劾訴追決議案について報道陣に語る、民主党ホイヤー院内総務=ロイター・共同

11日、ワシントンの米議会でトランプ大統領の弾劾訴追決議案について報道陣に語る、民主党ホイヤー院内総務=ロイター・共同

 【ワシントン=金杉貴雄】米下院民主党は11日、トランプ大統領が支持者らによる連邦議会議事堂襲撃をあおり立てる「反乱の扇動」を働いたとして、罷免を求める弾劾訴追決議(起訴状に相当)案を下院に提出した。13日にも採決され、可決される見通し。可決されればトランプ氏は、米史上初めて2回弾劾訴追される大統領となる。
 暴徒化した支持者が連邦議会に乱入し一時占拠、警察官を含む5人が死亡した6日の襲撃事件の直前、トランプ氏はホワイトハウス前での集会で数千人の支持者に対し、議会に向かい抗議するよう呼び掛けていた。
 弾劾訴追決議案によると、トランプ氏は大統領選で勝利したとの虚偽の主張をし、支持者に「死ぬ気で戦わなければ国を失う」などと訴え、連邦議会での暴動を扇動したとしている。
 米メディアによると、決議案には下院(定数435)の過半数に当たる民主党議員218人が提案者に名を連ねた。決議案が可決されれば上院で弾劾裁判が開かれ、有罪と判断し罷免するには出席議員の3分の2以上の賛成が必要。トランプ氏は「ウクライナ疑惑」でも弾劾訴追されたが、上院で無罪となっている。
 下院は11日、大統領が「職務遂行不能」と判断された場合の対応を定めた憲法修正25条に基づくトランプ氏の罷免をペンス副大統領に求める決議案も提出。共和党は反対だが、12日にも民主党の賛成多数で可決されるとみられる。
 トランプ氏の大統領としての任期が終わり、バイデン次期大統領の就任式のある20日には全米でトランプ氏の支持者による暴力行為も懸念されている。ペロシ下院議長(民主党)は11日の声明で「米国に対する大統領の脅威は差し迫っていて、われわれの対応もまた同様だ」と強調した。

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