表現の自由は重要 メルケル独首相がTwitter社を問題視 トランプ米大統領のアカウント永久凍結で
2021年1月12日 10時21分
【ベルリン=近藤晶】ドイツのメルケル首相は、トランプ米大統領のアカウントを永久に凍結した米ツイッター社の対応に懸念を示した。独政府のザイベルト報道官が11日の定例記者会見でメルケル氏の見解を明らかにした。
ザイベルト氏は「表現の自由は、基本的権利として重要だ」として、その制限は「法に従うべきであり、民間企業が決めるものではない」と指摘。「この観点から、メルケル首相はトランプ氏のアカウントが永久に凍結されたことを問題視している」と述べた。
独メディアによると、フランスのルメール経済・財務相もトランプ支持者による米議会占拠は「トランプ氏のウソの結果」としながら、規制は国家や司法が行うべきものとの考えを示した。
米議会占拠を受け、ツイッター社は8日、さらに暴力を扇動する恐れがあるとして、トランプ氏のアカウントを永久に凍結したと発表。米フェイスブックもトランプ氏のアカウントを無期限凍結した。
メルケル氏自身はツイッターのアカウントを持っておらず、報道官のアカウントを通じてコメントなどを発表する時もある。
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