5Gの営業秘密を不正持ち出しの疑い、元ソフトバンク社員を逮捕 楽天モバイル退職前に複数回か

2021年1月12日 20時59分
警視庁

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 携帯電話大手「ソフトバンク」の高速大容量規格「5G」などに関する営業秘密を不正に持ち出したとして、警視庁生活経済課は12日、不正競争防止法違反(営業秘密の複製領得)の疑いで、同社元社員で「楽天モバイル」に転職した横浜市鶴見区、合場邦章容疑者(45)を逮捕した。
 逮捕容疑では、ソフトバンクに勤務していた2019年12月31日、外部から自分のパソコンを使って同社のクラウドサーバーにアクセスし、同社のネットワーク情報ファイルを電子メールに添付して自らに送って保存し、営業秘密を不正に持ち出したとされる。同課は認否を明らかにしていない。
 合場容疑者は、営業秘密を持ち出したとされる19年12月31日付で退社し、翌日付で楽天モバイルに入社した。同課は、ソフトバンクに退職申告した19年11月末から退職するまでの間に、複数回にわたって営業秘密を持ち出したとみており、転職先での情報利用の有無を調べる。
 合場容疑者は、04年7月からソフトバンクで勤務していた。同社で「線路主任技術者」として、通信ネットワークの構築に関わる業務を担当。持ち出したのは、5Gも含む携帯電話の無線基地局の設置効率化に関する情報とみられる。同社が20年3月、警視庁に被害を相談していた。
 ソフトバンクは12日、持ち出された営業秘密について楽天モバイルが「既に何らかの形で利用している可能性が高い」と指摘。今後、営業秘密の利用停止と廃棄などを目的とした民事訴訟を起こす予定とした。
 楽天モバイルは「従業員が前職により得た営業情報を弊社業務に利用した事実は確認されていない」とのコメントを出した。

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