吉川元農相を在宅起訴へ 鶏卵大手から500万円収賄の罪

2021年1月13日 06時00分
吉川貴盛元農相=共同

吉川貴盛元農相=共同

 自民党衆院議員だった吉川貴盛元農相(70)が鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の元代表(87)から農相在任中に大臣室などで現金500万円を受け取ったとされる疑惑で、東京地検特捜部が、吉川氏を収賄の罪で在宅起訴する方向で詰めの捜査をしていることが、関係者への取材で分かった。元代表についても、容疑を認め、高齢なことから、贈賄罪での在宅起訴を検討している。
 吉川氏は昨年12月22日に議員辞職し、心臓の手術を受け入院中。特捜部は関係先の家宅捜索を済ませており、逃亡や証拠隠滅の恐れが少ないとして、逮捕の必要性はないとみているもようだ。
 吉川氏は農相だった2018年11月、東京都内のホテルで元代表から現金200万円を受け取り、19年3月と8月には、大臣室でそれぞれ200万円と100万円を受領した疑いが持たれている。
 元代表は現金提供の際、国際機関が示す「アニマルウェルフェア(動物福祉)」に基づく飼育環境の厳格化案への反対などを要望していたとされる。
 吉川氏は特捜部の任意での事情聴取に「現金は預かったが、返すつもりだった」と説明。元代表は現金提供も違法性も認めているという。
 特捜部は昨年7月、19年の参院選広島選挙区を巡る河井克行元法相夫妻の買収事件の関係先として、アキタ社を家宅捜索。元代表が吉川氏に現金を提供した疑惑が浮上した。

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