<緊急事態1都3県>医療機関へ浅草から善意を 対コロナ支援、50飲食店に募金箱

2021年1月13日 06時43分

「浅草うまいもん あづま」の店頭で、店主の染谷さん(右)に募金箱を手渡す冨士会長=いずれも台東区で

 新型コロナウイルスの患者対応に追われる医療機関への支援金を集めようと、一般社団法人「浅草観光連盟」(冨士滋美会長)は、浅草(台東区)の飲食店に募金箱の設置を始めた。緊急事態宣言で観光客が再び減少している中、「来店者の心が、コロナと一生懸命戦っている医療機関やお店の心とつながり、コロナ撲滅に力を合わせられれば」との思いを込めた。 (井上幸一)
 募金箱を置くのは、浅草料理飲食業組合の加盟店約五十店舗。コロナ感染対策として各店は、パーテーションの設置や換気、除菌システムの導入、営業時間短縮などを行っている。募金箱には店の努力を記した観光連盟の推薦状を添え、来店者が「なるほどしっかり実践している店だ」と感じたらお金を入れてもらう。
 集まった支援金は、台東区を通じて区内の医療機関に届けられる。医療機関から礼状などが来れば店に張り出し、来店者にさらなる協力をお願いする。

「浅草うまいもん あづま」の店内に置かれた募金箱。浅草観光連盟の推薦状が添えられている

 十二日は、新仲見世にある食堂「浅草うまいもん あづま」の店内に募金箱を置いた。店主で料理飲食業組合組合長の染谷孝雄さん(61)は「外国人観光客、修学旅行生でにぎわった過去にはしがみつかない。組合では、若手が中心となって、老舗の味をデリバリーで届けるなど、前向きな取り組みをしている。対応に追われた前回の緊急事態宣言の時と違って、浅草は一歩前に進んでいる」と現状をコメント。医療従事者への支援には、「感染リスク、絶対にあってならない偏見などがあるかもしれず、われわれよりも大変だと感じる。少しでも感謝の気持ちを届けたい」と観光連盟に賛同する。
 染谷さんに募金箱を託した観光連盟の冨士会長は「罰則とかでなく、ほめ合い、励まし合うのが浅草の精神。協力し合わなければ、三社祭の神輿(みこし)は担げない。善意の循環で、コロナ拡大防止の一助にしたい」と話した。

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