障害のある人もない人も お手玉の楽しさ鈴の音で感じて 神田の石川さん考案

2021年1月13日 06時44分

鈴が三つ入った視覚障害者用のお手玉=いずれも千代田区で

 千代田区で活動しているお手玉を楽しむボランティアグループを主宰する男性が、視覚障害者でも楽しめるよう、音が出るお手玉を考案した。「障害のあるなしにかかわらず、お手玉の面白さを感じるための助けになればいい」と期待している。 (小松田健一)
 考案したのは、全国の愛好者でつくる「日本のお手玉の会」(本部愛媛県新居浜市)会員で「神田お手玉の会」会長の石川喜助さん(86)=同区。石川さんが昨年九月、視覚障害があるNPO職員の成瀬千夏さん(28)と知り合い、お手玉の楽しさを知ってもらおうと考えた。
 お手玉の中身は小豆や「ペレット」と呼ばれる手芸用ビーズなどを使うのが一般的だが、大きな音が出ないため、視覚に障害があるとどこにあるかが分からず使いにくい。
 はっきりと聞こえる音を出すために最初は鈴を外付けしたが、使ううちに糸が切れてしまった。そこで中に入れることにして、鈴の数や重さ、大きさは成瀬さんの意見を聞きながら試行錯誤を重ねた。小ぶりな鈴三個にしたところ、聞こえ方などで一番使いやすくなったという。
 成瀬さんは「音が出ると、落とした時でもどこにあるかが分かりやすい。それほど大きい音ではないから周囲に迷惑もかからないし、楽しいですね」と笑顔で話した。

視覚障害者用のお手玉を使い始めた成瀬千夏さん(左)と神田お手玉の会の石川喜助会長

 同会は月に一回程度、参加者を募って区内の公共施設でお手玉の会をしていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で活動が減った。昨年春の緊急事態宣言が解除されて以降は参加者数を絞り込むなど、感染防止に配慮して三回開いてきた。
 次回は音が出るお手玉も用意し、二十二日午後一時十五分〜同三時半に千代田区立清水谷公園内の「偕香苑」(紀尾井町)で開く。事前申し込みが必要で、無料。定員は八人。
 石川さんは「お手玉で手を動かせば、脳を鍛えることにもつながる。コロナ禍で家に閉じこもりがちだと気分も沈む。ストレス解消にぜひお手玉を活用してほしい」と話した。
 問い合わせは石川さん=電090(7175)8912=へ。
◆音の出るお手玉の動画

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