鉾田・昭和観光のイルミネーション バス会社彩る10万の明かり 「歓声聞くとうれしい」

2021年1月13日 07時27分

県内屈指のイルミネーションを手掛けた根本昭さん=鉾田市で

 茨城県鉾田市のバス会社の敷地で約十万個の電球が夜空を照らしている。六年前から年々規模を拡大し、県内屈指のイルミネーションへと進化した。県内外から見学者が相次ぎ、趣味の域を超えた完成度に感嘆の声が上がる。 (保坂千裕)
 「いつの間にかこうなっちゃったね」。まばゆい光を眺めながら笑うのは、観光バスを運行する「昭和観光」会長の根本昭さん(67)だ。
 二〇一四年の冬、暗かった事務所玄関を電飾で照らしたことがきっかけだった。まずは社屋や車庫、そして今では会社の敷地千平方メートルにまで広がった。電球などの材料費は自費だ。「見に来てくれた人が喜んでくれる。歓声を聞くとうれしい」。人の笑顔がやみつきになった。
 水戸市から鉾田市にのびる国道51号線を車で四十分ほど走ると、カーナビを設定していなくても昭和観光に着くことができる。遠くから来てくれた人がすぐに分かるようにと、高さ十五メートルの事務所の屋根に緑色の電飾を取り付けているからだ。
 本業の観光バスは、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、団体旅行のキャンセルが続出し、会社の収益は大幅に減った。それでも、イルミネーションこそ屋外で密集を避けながら楽しんでもらえると判断し、例年通り、昨年十月に準備を始めた。
 電柱など高所の作業は、昨年二月に社長を譲った息子の一晃さん(47)が担う。「一緒に楽しんでいる」と一晃さん。親子の共通の趣味にもなっている。
 毎シーズン新調している自作オブジェの今回のテーマは五輪。一九六四年東京五輪マラソン銅メダリストの円谷(つぶらや)幸吉選手がゴールした時の感動を今も鮮明に覚えている。五輪マークには「今年こそ無事に五輪が開催されるように」との願いを込めた。
 昨年十二月一日にイルミネーションが点灯すると、常連の人たちでにぎわった。三年前から訪れている茨城町の農業大塚春光さん(66)は、光の中を駆け回る四歳の孫を見ながら「今年が一番。たくさんの色があってすごい」と驚いていた。
 「自分は負けず嫌いなんだろうなあ」と根本さん。今後も改良を重ねながら続けていくつもりだ。
 点灯は日没〜午後十一時。期間は二月末までの予定。駐車場は五十台分が用意されている。問い合わせは昭和観光=電0291(37)4501=へ。

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