<新型コロナ>巨大フラッグで訴える 医療従事者への差別の無い社会へ 県内巡るシトラスリボン運動

2021年1月13日 07時39分

足利市役所1階ロビーに掲示されたシトラスリボンフラッグの前で語る大島裕子代表=足利市で

 新型コロナウイルスの感染者や医療従事者への差別、偏見の防止を訴えるシトラスリボン啓発運動の一環で、巨大なシンボルフラッグが十二日、足利市役所にお目見えした。市民団体「シトラスリボンINとちぎ」による取り組みで、昨年十二月に高根沢町、壬生町から巡回が始まり、半年をかけて県内全自治体を巡る。 (梅村武史)
 フラッグは縦二・四メートル、横三メートル。市民が集う本庁舎一階のロビーに二十二日まで掲示される。応対する市職員もシトラスリボンを身に着け、活動を全面支援している。フラッグはその後、佐野市に移動する。
 シトラスリボンを身に着ける運動は昨年四月、愛媛県の有志が始め、全国に広がった。シトラス色は同県特産のかんきつ類にちなむ。リボンの三つ輪は地域、家庭、職場・学校を表し、結束を意味する。
 合言葉は「ただいま、おかえりって言いあえるまちに」。感染を克服した人や業務を終えた医療従事者などを温かい心で迎えられる社会を目指している。
 県内では六月に「シトラスリボンINとちぎ」が立ち上がり、足利地区では八月、主婦や会社員、自営業者ら有志五人が実行委員会をつくった。「感染者のうわさがSNS(会員制交流サイト)などで飛び交い、市民に不安が広がっていた時期で危機感があった」とメンバーの一人は振り返る。以来、チラシやリボン配布などを通じて周知活動をしてきた。
 足利地区メンバーの人脈で、隣接する群馬県桐生市にも広がり始めているという。大島裕子代表(63)は「コロナとの戦いが長引き、募った不安が罹患(りかん)者や医師への負の感情に向かってはならない。フラッグを見た人が、優しい気持ちを共有するきっかけになれば」と話す。

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