「医療崩壊は始まっている」栃木県医師会長、緊急事態宣言に期待「県民の意識が変わる」

2021年1月13日 21時40分
 新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象地域に栃木県が追加された13日、県医師会などで作る県四師会協議会は宇都宮市内で記者会見を開き、「医療崩壊を防ぐため最も重要なのは新たな感染者を増やさないこと」などする緊急メッセージを出した。県医師会の稲野秀孝会長は「県内の医療崩壊は既に始まっている」と、危機感を募らせた。(小川直人)

緊急メッセージを発表する栃木県医師会などの代表者ら

 稲野会長は重症患者の増加を問題視し、「医療提供体制は限界を超えている。新型コロナウイルス感染症患者以外の診療に支障が出ている」と強調。感染が急拡大していることについて「寒さがウイルスの味方をした。クラスター(感染者集団)が多発したことも要因」と分析した。
 その上で、高齢者福祉施設などで定期的なPCR検査を行うための財政支援など検査の拡充を県に求めた。緊急事態宣言については「県民の意識が変わる、期待したい」と述べた。
 県歯科医師会の宮下均会長は「診療を控えて歯周病を悪化させている患者もいる。口腔のケアは感染症予防にもつながる」と指摘。県薬剤師会の渡辺和裕会長は「家庭も職場も共有部分の消毒が大事だ」、県看護協会の朝野春美会長は「体調が悪ければ仕事を休む、を徹底してほしい」と、それぞれ呼び掛けた。

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