トランプ氏からの離反、共和党内で拡大 弾劾訴追、なお流動的

2021年1月14日 00時01分
トランプ米大統領の弾劾訴追決議案に賛成すると表明した下院共和党ナンバー3のチェイニー議員=2019年12月、ワシントンで、AP

トランプ米大統領の弾劾訴追決議案に賛成すると表明した下院共和党ナンバー3のチェイニー議員=2019年12月、ワシントンで、AP

  • トランプ米大統領の弾劾訴追決議案に賛成すると表明した下院共和党ナンバー3のチェイニー議員=2019年12月、ワシントンで、AP
 【ワシントン=金杉貴雄】米連邦議会襲撃を扇動したとして、罷免を求める弾劾訴追決議案が提出されたトランプ大統領に対し、共和党内で離反の動きが拡大している。複数の下院議員が弾劾訴追に賛成の意向を表明。上院の共和党トップも歓迎している。ただ、弾劾訴追後の動きはなお流動的だ。
 米下院共和党ナンバー3のリズ・チェイニー議員は12日、民主党が提出したトランプ氏弾劾訴追決議案に賛成すると明らかにした。ブッシュ(子)政権のチェイニー元副大統領の長女で、党内で急速に力をつける有望株だが「暴徒を集め、襲撃の火種となった」と、反トランプの立場を鮮明にした。
 共和党下院議員は12日、ほか4人が賛成を表明した。下院は13日に決議案を採決する見通し。民主党多数のため可決は確実だが、米メディアによると、ホワイトハウス高官は共和党議員20人ほどが賛成に回り、造反するとみているという。

◆共和党上院トップも「弾劾に値する」

 上院では、共和党トップのマコネル院内総務が「トランプ氏は弾劾に値する罪を犯した」と周辺に語っていると、米紙ニューヨーク・タイムズなどが報じた。マコネル氏は議会襲撃に激怒し、トランプ氏を党から追い出すため弾劾訴追の動きを歓迎しているとされる。
 上院の弾劾裁判での有罪には、出席議員の3分の2の賛成が必要で、共和党議員50人のうち17人の「造反」が必要となる。
 共和党内ではトランプ氏支持も根強く、訴追後の動きは流動的だ。下院のマッカーシー院内総務は弾劾訴追に反対。ただ、米メディアによると、トランプ氏が議会襲撃は極左団体の仕業だったと主張したのに対し、「トランプ支持者だ。私はその場にいた。もうやめてほしい。選挙は終わった」と口論になったという。トランプ氏は議会襲撃に関する責任を否定している。
 また、下院は12日、ペンス副大統領に憲法の規定を発動し、トランプ氏解任に動くよう求める決議案を賛成多数で可決。決議は異例だが、ペンス氏は応じない考えを表明した。

PR情報