トランプ大統領に史上初2回目の弾劾訴追 裁判は退任後、有罪なら立候補資格の剝奪も【動画あり】

2021年1月14日 11時22分

13日、ワシントンの米下院本会議で、トランプ大統領の弾劾訴追を可決する民主党のペロシ下院議長=AP・共同

 【ワシントン=金杉貴雄】米下院は13日、トランプ大統領が支持者をあおり連邦議会議事堂を襲撃させたとして、罷免を求める弾劾訴追決議(起訴状に相当)案を賛成多数で可決した。トランプ氏は2019年の「ウクライナ疑惑」でも弾劾訴追されており、米史上初めて2回弾劾訴追された大統領となった。
 大統領選で敗北し1週間後に任期を終える大統領が、民主主義の根幹を揺るがした議会占拠の責任を追及される異例事態となった。
 下院の採決は賛成232、反対197だった。民主党全員に加え、共和党も10人が賛成し4人が投票しなかった。ウクライナ疑惑では共和党からの賛成はゼロで、同党内の「トランプ離れ」が広がりつつある。
 上院の弾劾裁判で有罪となるには出席議員の3分の2の賛成が必要。両党の勢力が拮抗きっこうする現状ではハードルが高いが、共和党上院トップのマコネル院内総務は賛成する可能性に含みを残している。

12日、米ワシントンのホワイトハウスで、記者団に話すトランプ大統領=ロイター・共同

 民主、共和両党の上院トップは13日、休会中の上院が19日まで再開しないため弾劾裁判は20日以降となる見通しを示した。このためトランプ氏が任期途中で罷免される可能性はなくなったが、有罪になれば上院は過半数の賛成でトランプ氏の選挙への立候補資格を剝奪できる。
 今回の弾劾訴追の原因となった議会襲撃事件は6日に発生。トランプ氏の支持者が、バイデン次期大統領の大統領選勝利を確定する手続き中だった連邦議会に乱入して占拠、警官1人を含む5人が死亡した。トランプ氏は直前の集会で数千人の支持者に対し、不正で勝利が盗まれたと主張し「死に物狂いで戦わなければ国が失われる」などと議会に向かうよう呼び掛けた。
 下院は、トランプ氏が暴力を意図的にあおったと指摘し「反乱を扇動し、重罪と不品行を働いた」と訴追を決定。トランプ氏は直後に声明を発表し、連邦議会襲撃について「暴力を明確に非難する」と表明。弾劾訴追には言及しなかった。

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