鉄道文化むらSL「あぷとくん」廃車防げ 18日からネットで寄付募る

2021年1月15日 07時11分

復活に向けて修復費の支援を募るSLあぷとくん=2019年2月撮影、安中市で(碓氷峠鉄道文化むら提供)

 鉄道テーマパーク「碓氷峠鉄道文化むら」(安中市松井田町)は園内を走る蒸気機関車(SL)「SLあぷとくん」修復のため、インターネットを介して広く寄付を募るクラウドファンディング(CF)を始める。老朽化して不具合な部分が目立ち、現在は運行停止の状態。新型コロナウイルスの影響で厳しい経営状況が続くため企画した。一千三百万円を目標に十八日にスタートする。期間は三月末まで。 (石井宏昌)
 SLあぷとくんは、線路の幅が二フィート(六百十ミリ)と国内の一般的な鉄道の六割足らずの狭い軌道を走る。小さな車両だが造りは本格的で、一九九八年に英国に発注。園内遊具として客車三両をけん引し、園の外周約八百メートルを十分程度で一周する。九九年の開園当初から園のシンボルとして親しまれてきたが、大規模な修復が必要となり、二〇一九年八月に運行を停止した。
 文化むらを運営する碓氷峠交流記念財団によると、復活を望む声は寄せられているが、財団だけの資金では厳しいという。このままでは廃車の可能性もあることから修復費を募る。
 安中市と協定を結ぶ「キャンプファイヤー」(東京都)のサイトで募集。寄付は個人が三千〜十万円。返礼品は入園券と園内遊具乗車券のセット(寄付額三千円)を基本に、金額によって園内の電気機関車「EF63」運転シミュレーターや車掌車添乗などさまざまな体験を加える。十万円ではシミュレーターに加え、トロッコ列車の助手席添乗体験(三人)などがある。
 法人用も一万〜百万円で設定。五十万円で文化むら園内貸し切り、百万円は文化むらに加え、財団運営のコテージ全棟貸し切りや日帰り温泉「峠の湯」入浴券(全員分)を用意した。
 財団の中島吉久理事長は「ぜひ多くの人に協力してもらい、復活させたい」と呼び掛ける。問い合わせは文化むら=電027(380)4163=へ。

関連キーワード

PR情報