茨城県が独自の緊急事態宣言「悲惨な医療崩壊が迫っている」 感染者は過去最多

2021年1月15日 20時51分
茨城県独自の緊急事態宣言発令を発表する大井川知事

茨城県独自の緊急事態宣言発令を発表する大井川知事

 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないとして、茨城県は15日、県独自の緊急事態宣言を週明けの18日から発令すると発表した。県内全域の飲食店に営業時間短縮を要請するなどの措置を講じる。期間は、新型コロナ特別措置法に基づく11都府県への緊急事態宣言と同じ2月7日まで。県内では15日、過去最多となる159人の新規感染が判明した。(宮尾幹成)
 県によると14日現在、県の対策レベルを判断する6つの指標のうち、直近1週間平均の「1日当たりの陽性者数」「うち濃厚接触者以外の数」など4つが、4段階で最も厳しい「ステージ4(感染爆発)」相当に達し、総合的に「ステージ4」と判断した。「ステージ4」に引き上げたのは初めて。
 県庁で記者会見した大井川和彦知事は「悲惨な医療崩壊に結び付きかねない状況が差し迫っている」と危機感を示した。
 知事は、直近1週間(8~14日)の新規感染者が638人となり、前週の1・7倍、前々週の2・9倍に急増していると指摘。県は今月中に、コロナ病床を現在の410床から500床に拡充する計画だが、「それでも追いつかない可能性がこのままだと出てきてしまう」と強調した。
 県は20日までの期限で、全県での不要不急の外出自粛とともに、「感染拡大市町村」に指定した28市町村の飲食店に対し、午後8時から午前5時までの営業自粛などを要請していた。だが感染の急拡大が止まらない中、全県一斉の対応に踏み切った。
 県独自の緊急事態宣言では時短営業のほか、引き続き全県で不要不急の外出自粛を要請する。
 感染拡大の一因となっている部活動も制限する。大会の主催団体には延期や中止を要請。県立学校では他校との練習試合や合宿を中止し、私立学校などにも同様の対応を要請する。
 イベントを開催する場合は参加者は最大5000人、収容率は50%以下にするよう要請。アクアワールド県大洗水族館(大洗町)や県近代美術館(水戸市)などの県有施設は休館する。
 知事は、政府に本県への緊急事態宣言発令を要請するタイミングについては、最大確保病床(500床)の使用率が60%を超えた段階で検討に入ると重ねて説明した。15日時点の使用率は51・6%となっている。

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