「いつ崩れるか、恐怖の毎日」3カ所目の空洞に住民抗議 調布陥没

2021年1月15日 21時01分

3カ所目の空洞が確認された公園で抗議声明を読み上げる住民ら=東京都調布市で

 東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネル工事ルート上にある東京都調布市東つつじケ丘の地中で、3カ所目の空洞が見つかったことを受け、被害者住民らの「外環被害住民連絡会・調布」の共同代表らが15日、現場の公園で記者会見し、相次ぐ陥没や空洞の発生に抗議した。

◆地下16mに長さ10m、幅と深さは4m

 共同代表の1人、菊地春代さんは「ずさんな施工管理により、私たちはいつグラグラと足元の地盤が崩れ始めるかもしれない恐怖と不安の毎日を強いられている」と声明を読み上げた。菊地さん宅の隣の地中では昨年11月に2カ所目の空洞が見つかっていた。
 事業者の東日本高速道路は同日、3カ所目の空洞の大きさは長さ約10メートル、幅約4メートル、深さ約4メートルと発表。公園内で行っていたボーリング調査の結果、地下約16メートル付近で見つかった。
 同社は「ただちに地表面に影響を及ぼすものではないが、早期に空洞の充塡作業に入りたい」と説明した。
 声明は、陥没や空洞がいずれも巨大シールドマシンによるトンネル掘削工事の真上で起きたことから「もはや原因は明らか」と指摘。その上で「地域の地盤を元に戻してください。未来永劫の地域の安全と安心して暮らせる生活を住民に約束してください」と訴えた。
 同会は、国土交通省や東日本高速に対し、第三者委員会による事故原因の究明や、地盤の原状回復など5項目の要請書を送付した。要請書には家屋損傷などの被害に遭った住民112人分の署名を添えた。
 現場周辺では、地下約1.2メートルの地中管からガス漏れが昨年12月以降3件確認されており、東京ガスが緊急工事で復旧。同社は「地下のシールド工事との因果関係は不明」としている。(花井勝規)

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