県の21年度予算案 過去最大1兆9898億円 新型コロナ対策で増大

2021年1月16日 07時04分
 千葉県は十五日、二〇二一年度の当初予算案を発表した。三月の知事選で、森田健作知事から新知事に移行するため、義務的経費などに絞った「骨格予算」としたが、新型コロナウイルス対策などで経費が膨らみ、一般会計は総額一兆九千八百九十八億一千七百万円(前年度比9・4%増)の県政史上最大規模となった。二十九日にも開会する県議会定例会に提案する。 (中谷秀樹)
 コロナ対策費に三千三百十二億一千六百万円(全体の16・6%)を盛り込んだ。病院の空床確保に二百三十四億円、ホテル療養用の宿泊施設確保に四十七億円、臨時医療施設の準備に三十億円など計上。ワクチン接種は先行きが流動的で、二〇年度補正予算で約半年分の事業費一億一千万円を確保する。
 今夏に延期された東京五輪・パラリンピック関連費は、コロナ感染防止対策などを加えて二十六億円を計上。これまでの総経費は百七十六億円となる見込み。森田知事は集大成の予算案を「ガッツ・コロナ予算」と命名。「医療提供体制の整備などに万全を期すため、必要な費用を見込んだ」と説明した。
 歳入は、自主財源の県税が、新型コロナによる景気悪化で法人税が大きく落ち込むなど二百六十七億円の減少。地方譲与税も三割に相当する三百四億円の減少で、直近十年で最も落ち込んだ。県の貯金に相当する財政調整基金は、四百八億円(二〇年度末見込み)から取り崩して二百九十四億円となる。国交付金や県債発行を除いた自主財源比率は1・1ポイント上がり65・7%となった。
 歳出は、高齢化の影響を受ける社会保障費が九十八億円増加。投資的経費は、継続中の工事や北千葉道路の整備など必要性が高い事業を中心に編成した結果、四百五十六億円減る。災害時などに充てる予備費は現行の一億五千万円から二十億円に増額する。
 県債残高は三兆九百七十三億円、県民一人当たりにすると、五十万三千二百四十七円でいずれも過去最大(二〇年度決算見込み)。
 二〇年度二月補正予算案も発表。補正後の総額は二兆三千四百十三億五千百万円となる。

関連キーワード

PR情報

千葉の新着

記事一覧