南アルプスの魅力 外国人にも 静岡県が英語動画で環境保全訴え

2021年1月16日 07時39分

南アルプス動画の英語版(県提供)

 静岡県は、南アルプスの景観や希少植物の生態を伝える動画「南アルプスを守るお話」の英語版配信を始めた。南アルプスは、リニア中央新幹線のトンネル掘削の影響が懸念されて注目されており、県は環境保全の重要性を外国人にも訴えていく方針だ。
 動画は南アルプスへの登山経験が豊富な県自然保護課の山崎由晴さん(41)が主に撮影。昨年八月から県ホームページに日本語版二十本を掲載しており、今回、英語版二本を加えた。磐田農業高校の生徒が南アルプスの希少植物タカネマンテマの種子増殖に取り組む様子などを伝えている。
 山崎さんは「季節を変えて何度も行かないと、分からない植物がある。訪れるたびに異なる表情が見られるのが南アルプスの魅力」と語る。
 南アルプスは氷河期の地形地質が残っており、県レッドデータブックでは三百三十二種の希少動植物が登録されている。二〇一四年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「エコパーク」に認定され、国立公園の特別保護地区もある。
 年間約六十万人が訪れるが、静岡県内に限ると三万人。外国人はその1%に満たない。長野や山梨側からと比べアクセスしづらいため、手付かずの自然が残っているという。
 県は今後、南アルプスの価値を伝えるため、在日大使館への広報なども予定している。(大杉はるか)

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