<新型コロナ>熱海芸妓マスコットの愛称お披露目、来月に延期 感染拡大で選考委開けず

2021年1月16日 07時39分

愛称の発表が延期されたマスコットキャラクター(峰提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大が思わぬところで影響を与えている。熱海芸妓(げいぎ)置屋連合組合(静岡県熱海市)は、十五日に予定していた公式マスコットキャラクターの愛称発表を二月八日に延期した。感染予防のため、人が集まる選考委員会を開けないのが理由という。 (山中正義)
 同組合によると、愛称は昨年十二月〜今月八日に募集。北は北海道、南は九州まで全国から約五百件の応募があった。
 「これだけの応募があったのはありがたい。でも、タイミングが悪かった」。コロナ禍で仕事が減るなどして暗い気持ちになる芸妓もいる中、キャラクターは「希望の星」だっただけに、名前の決定が遅れ、広報担当の芸妓・豆一さんも残念がる。
 キャラクターはコロナ禍で客が減る中、芸妓に親しみを持ってもらい、新たな客層を取り込もうと企画。地域活性化の事業を展開する市内の会社「峰」が、芸妓の意見を取り入れながらデザインした。芸妓の妖精という設定で、着物などに熱海を連想する絵柄をあしらった二頭身の愛らしい姿が特徴だ。
 芸者やデザイナーらが集まる選考委で決める計画だったが、委員に高齢の人や、緊急事態宣言が出ている関東地方の人、オンラインでの会議ができない人などもいたため、延期を決めたという。豆一さんは「これからずっと使う名前になるので、きちんと会議をして決めたい」と延期に理解を求める。
 愛称決定の遅れに加え、芸妓衆の苦境も続いている。コロナ禍で昨年二月末に休演し、同十月に再開した「湯めまちをどり 華の舞」は、今月から再び休演に追い込まれた。政府の観光支援事業「Go To トラベル」の全国一時停止や緊急事態宣言の影響で予約が入らないからだ。宣言解除予定の二月七日までの休演が決まっている。
 他にも、熱海梅園梅まつりなどでのイベント出演も中止が相次ぎ、「稽古もできず、みんな家でじっとしている」(豆一さん)という。

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