菅首相 「政治とカネ」正面から取り上げず 桜を見る会の誤答弁のみ謝罪、施政方針演説

2021年1月18日 14時03分
第204通常国会が召集され、衆院本会議で施政方針演説に臨む菅首相

第204通常国会が召集され、衆院本会議で施政方針演説に臨む菅首相

 18日召集された第204通常国会で就任後初めての施政方針演説を行った菅義偉首相。演説では、農相在任中に鶏卵業者から現金を受け取ったとして、東京地検特捜部に在宅起訴された吉川貴盛元農相など「政治とカネ」の問題については、真正面から取り上げなかった。安倍晋三前首相の「桜を見る会」前夜の夕食会費用補てん問題を巡り、自身の国会答弁が誤っていたことのみについて触れ、「事実と異なるものがあった」と認めて謝った。
 菅首相は、演説で「国民の信託を受け、国政を預かる立場にある政治家にとって、何よりも国民の皆さまの信頼が不可欠だ」と力説。夕食会の費用をめぐる国会答弁について、「大変申し訳なく、改めておわび申し上げます」と述べた。
 桜を見る会夕食会の費用問題では、安倍前首相の元公設第一秘書が罰金刑を受けている。
 一方、菅首相に近いとされる吉川元農相のほか、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を巡る衆院議員、秋元司被告の汚職事件や、参院選広島選挙区を巡る河井克行元法相と妻の案里議員の買収事件など、安倍政権の大臣、副大臣経験者がこの1年で3人立件されている。長期政権下で政治腐敗が進んでいたことが浮き彫りになっている。
 「国民から信頼される政府を目指します」と昨年10月の所信表明演説で語っていた菅首相。この日の演説では、政治の信頼回復に向けた道筋は示さなかった。(デジタル編集部・三輪喜人)

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