<山崎まゆみのようこそ!バリアフリー温泉>旅の計画 実践編 「身体の状態」把握を

2021年1月19日 07時36分
 再度の緊急事態宣言により、気軽に旅することが難しくなりました。そこで今回から少し趣を変えて、初めてバリアフリー温泉を計画している人のための実践編を記します。
 よく「バリアフリー温泉に行きたいけれど、何を準備すればいいのか?」と聞かれます。
 実は温泉旅館を探したり、宿に行くまでのアクセスを調べる以前に大切なことがあります。それは連れていきたい身体が不自由な人の「身体の状態」を正確に把握することです。
 身体が不自由な人が旅行するといっても、旅館滞在の時間は日常の延長です。「移動」「食事」「お風呂」「トイレ」など、どのような生活をしているか、できることとできないことを再認識することから全てが始まります=表参照。
 「移動」については、家の中では歩いているが、外に出る時は車いすが必要な人は、旅館内の移動でも車いすが必要です。
 「食事」のチェック項目は、通常の食事ができるか。刻み食やペーストにしないと食べられないか。とろみをつける必要があるか−などです。
 毎日の「お風呂」は一人で入っているか。家族の見守りがあれば入浴できるか。家族で入浴介助するのか。家族以外の人の入浴介助が必要か。日常使っているお風呂では滑り止めマットや可動式手すりがあるか、それらは必要か−などです。
 いつも利用している「トイレ」には手すりがあるか。手すりが設置されているのは右側か、左側か。背もたれ用のマットが設置されているのか。
 これら具体的なことを把握します。一緒に暮らしていればよいのですが、高齢者住宅や施設など離れて暮らしている場合は、これらのポイントを職員に聞いてください。職員には薬や排便についても確認しておく必要があります。
 ここまで知って、初めてバリアフリー温泉の宿を選ぶ基準がはっきりします。
 もうひとつ大切な準備は、旅の目的を明確にすることです。誰と行くか。何をしに行くのかです。古希や米寿のお祝いに家族や親が集まるのなら、お祝いの場にふさわしい旅館を選びたいものです。赤や黄色のちゃんちゃんこを用意してくれる宿もあります。
 親族旅行ならコネクティングルームがあることを条件に宿を選んでもいいですね。
 次回はバリアフリー温泉の宿選びの具体的なポイントを記します。 (温泉エッセイスト)

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