「失ったすべての人を思い出そう」バイデン次期大統領、新型コロナ犠牲者の追悼式で

2021年1月20日 11時31分
 米国のバイデン次期大統領は19日、翌日の就任式を控えて厳戒態勢が敷かれた首都ワシントンに到着し、新型コロナウイルスの犠牲者を追悼する式典に出席した。米国の新型コロナ死者は同日、計40万人を突破した。(ワシントン・金杉貴雄)

19日、ワシントンのリンカーン記念堂前で行われた新型コロナ感染症の犠牲者追悼式典で、演説するバイデン米次期大統領とジル夫人=AP

 追悼式は、就任式が行われる連邦議会を約3キロ先に見通すリンカーン記念堂で開催。妻ジルさんやハリス次期副大統領夫妻らと出席したバイデン氏は演説で「癒やしのためには記憶していなければならない。国としてそうすることが重要だ。暗闇の中で光を照らし、失ったすべての人を思い出そう」と語りかけた。
 連邦議会議事堂への襲撃事件を受け、ワシントン中心部は武装した多数の州兵が警戒。道路は封鎖され市民の立ち入りが禁止されている。追悼式も聴衆なしで行われた。
 バイデン氏はこれに先立ち地元の東部デラウェア州で、6年前に病死した長男ボー氏の名前を冠した州兵の施設であいさつ。「皆さんの次の大統領になれることをとても名誉に思う。心残りなのはボーがここにいないことだ。彼を大統領として紹介したかった」と涙をぬぐいながら語った。
 バイデン氏はその後、チャーター機でワシントン入り。当初は上院議員時代に連邦議会との往復で使った電車でワシントン入りする案もあったが、安全上の理由で変更された。
 一方、上院各委員会は19日、バイデン氏が国務長官に指名したブリンケン元国務副長官、財務長官に指名したイエレン前連邦準備制度理事会(FRB)議長ら新政権の閣僚候補の公聴会を行った。議会手続きの遅れで、バイデン新政権は初日に上院で承認された閣僚がいない異例の状態で発足する可能性がある。

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