青梅煎餅、だるま、青梅傘、青梅夜具地… 「職人の手仕事」展 青梅市郷土博物館で

2021年1月21日 07時12分

青梅夜具地の図案(手前)などが並ぶ会場=青梅市郷土博物館で

 かつて地域で当たり前に見られた職人の手仕事を紹介する「郷土工芸技術展−道具を通して見つめるものづくり」が、青梅市郷土博物館で開かれている。訪れた人たちからは「懐かしい」と喜ぶ声や「知らなかった」と驚く声が聞かれ、好評だ。
 青梅煎餅やだるまなど青梅の産品のほか、げた職や鍛冶職、おけ職など、以前はどの地域にも職人がおり、そうした仕事も紹介。
 だるまの型や鉄を鍛える金づちといった職人の使う道具や、完成した製品など約百三十点を展示している。それぞれの品物がどのような手順で出来上がるかを説明するプレートも付けた。
 展示されている「青梅傘」は、柿渋にわさび粉を混ぜてのりとして使い、丈夫で長持ちすると評判だった。「青梅夜具地」は昭和二十年代に全国シェア六割を誇った綿の布団地。いずれもすでに生産が途絶え、市内に職人はいなくなった。おけなど他の日用品の職人も減っている。学芸員の小山政史さんは「こうした手仕事が青梅で行われていたことを知ってもらえれば」と話した。
 四月四日まで。月曜休館。入館無料。市では郷土工芸と民俗技術の調査のため、一九九三〜九七年度と二〇〇八年度に市内の職人に聞き取りをしており、その報告書も二月下旬に市教委が刊行予定。
 問い合わせは同館=電0428(23)6859=へ。 (林朋実)

関連キーワード

PR情報