栃木市、ふるさと大使を委嘱 車いすテニス・大谷桃子選手
2021年1月21日 07時21分
栃木市は、同市出身の車いすテニス選手で、昨年の全仏オープン車いすの部女子シングルスで準優勝した大谷桃子選手(25)=かんぽ生命=に同市ふるさと大使を委嘱した。 (梅村武史)
大谷選手は一九九五年八月、栃木市生まれ。小学三年でテニスを始め、作新学院高ではダブルスでインターハイ出場。卒業後に右足にけいれんを発症し、車いす生活になった。
佐賀県の西九州大学に進学した後の二〇一六年に車いすテニスを本格的に始めた。世界四大大会の一つ、昨年十月の全仏オープンでは決勝で上地結衣選手と対戦した。一月十八日時点で女子シングルス世界ランキングは七位。東京パラリンピックの有力メダル候補にも名前が挙がっている。
大川秀子市長は「世界を股にかけて活躍する姿は市民に夢と希望と感動を与えてくれた。コロナ禍の難しい時期ですが、体に気を付けてさらなるジャンプアップを市民とともに祈念しています」と話している。
同大使は、市の魅力をPRする役割で、大谷選手は二団体二十五人目。
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車いすテニスは一九七〇年代に米国で始まり、九二年のパラリンピック・バルセロナ大会で正式競技になった。二バウンドでの返球を認める以外はコートの広さ、ネットの高さなど、テニスとほぼ同じルールで行われる。
◆大谷選手のコメント「育ってきた街 とても光栄」
このたびは栃木市ふるさと大使に任命いただきありがとうございます。小さい頃から育ってきた街の大使に選んでいただきとても光栄に思います。
2019年には台風の影響を受け、思い入れのある多くの地域が浸水被害に遭われました。その時に何もできない私の無力さを痛感しました。
私にできることは少ないですが、車いすテニスで活躍することが、地元の栃木を知っていただく良いきっかけになると思いますので、ますます頑張って参りたいと思います。
ぜひみなさんに応援していただけるとうれしいです!
よろしくお願いします。
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