レディー・ガガより注目をさらった22歳の詩人 米大統領就任式、アマンダ・ゴーマンさんに称賛の声
2021年1月21日 19時13分
20日(日本時間21日未明)、米連邦議会議事堂で行われたバイデン大統領の就任式で、注目をさらったのが詩人アマンダ・ゴーマンさん(22)だ。就任式に出た歴代の詩人で最年少。分断や不安に覆われた時代に、結束し、未来へ歩もうと呼び掛ける美しい詩と堂々としたパフォーマンスに、世界中から称賛が集まった。
詩の題は「私たちが登る丘(The Hill We Climb)」。議事堂の一帯は通称「キャピトル・ヒル」と呼ばれている。バイデン氏の就任演説に続いて登場したゴーマンさんは、こう切り出した。
「日が来ると自問する。この終わりなき陰の中で、どこに光を見いだすことができるのか」
6日、議事堂に暴徒が乱入した事件についても「共有するのではなく、国を打ち砕こうとする力を私たちは見た」と振り返り、「民主主義は一時、遅れることがあっても、永遠に負けることはない」と宣言。
「私たちが託された国より、ずっとよい国を未来に残そう」「私たちは再建し、和解し、立ち直る」と訴え、「光は常にある。私たちがそれを見る勇気、光となる勇気さえあるのなら」と呼び掛けた。
◆「時と空間を超えて残される詩だ」
ゴーマンさんは昨年、ハーバード大を卒業。今回の詩の中で自身を「奴隷の子孫でシングルマザーに育てられ、大統領も夢ではないやせっぽっちの黒人の女の子」と述べている。米紙ニューヨーク・タイムズによると、就任式での朗読は、バイデン氏の妻ジルさんが推薦したという。
ゴーマンさんの詩についてメディアは「就任式を持っていった」(英紙ガーディアン電子版)「時と空間を超えて残される詩だ」(英BBC放送電子版)などと絶賛、民主党のヒラリー・クリントン氏は、ツイッターで「彼女は2036年大統領選に出ると約束している。私は待ち切れない1人だ」とたたえた。 (小嶋麻友美)
Wasn't @TheAmandaGorman’s poem just stunning? She's promised to run for president in 2036 and I for one can't wait. pic.twitter.com/rahEClc6k2
— Hillary Clinton (@HillaryClinton) January 20, 2021
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