<新型コロナ>新成人「悔しさを感謝に」 成人式中止の日に募金活動し医療従事者へ寄付 静岡・富士宮市

2021年1月22日 07時51分

須藤秀忠市長(左)に寄付金の目録を渡す大久保亜子さん=富士宮市役所で

 富士宮市の新成人らが二十日、現金約三十二万円を市に寄付した。このお金は、新型コロナウイルスの感染拡大で成人式が中止になってしまった新成人たちが、開催予定日だった今月十日に、コロナ対応に追われる医療従事者への感謝の気持ちを表そうと募金活動を実施し、集めたものだった。 (佐野周平)
 活動を行ったのは、市立富士宮第一中学校区の新成人や、卒業生らでつくる成人式実行委員会。式の中止を受け、「コロナの悔しさを、医療従事者への感謝にかえて」を合言葉に企画した。
 十日の正午から約一時間、新成人ら約二十人が富士山本宮浅間大社に立ち、参拝者に募金を呼び掛けたという。
 二十日は、活動に参加した大久保亜子さん(19)ら実行委のメンバーが市役所を訪問。須藤秀忠市長に「この環境下で何ができるかと皆で考え、医療従事者に感謝し、応援することを一つの証しにしようという結論に達した」と話した。
 市は、寄付金を市立病院の環境整備に活用する。須藤市長は、感染拡大を防ぐために式を中止した決定に理解を求め、「つらい状況下で、皆さんの前向きな気持ちに感激した。病院職員も喜ぶと思う」と感謝の気持ちを述べた。
 募金活動の際には、活動を事前に知って寄付金を封筒に入れて持参する人もいれば、涙を流しながら応援してくれる人もいたという。式で着る予定だった晴れ着姿で活動に参加したという大久保さんは「式が中止になり寂しかったが、いい経験をさせてもらった」と話した。

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