核兵器禁止条約「国会で審議を」 被爆者ら、政府に参加を要請

2021年1月22日 20時09分

被団協が開いた核兵器禁止条約発効を記念する集会で、あいさつする田中熙巳代表委員(中央)=東京・永田町の衆院第2議員会館で

 核兵器禁止条約が発効した22日、全国の被爆者でつくる日本原水爆被害者団体協議会(被団協)は国会内で、発効を記念する集会を開き、外務省や各政党の代表者に日本も核兵器禁止条約に参加するよう要請した。
 集会には被爆者14人が参加したほか、新型コロナウイルス感染拡大のため参加できなかった全国の被爆者らに向けて、集会の模様が中継された。
 集会の冒頭で、犠牲となった被爆者に黙とう。被団協代表委員の田中熙巳てるみさん(88)=埼玉県新座市=は「条約が発効し、核兵器が違法化されたことを喜びたい」と語った。「被爆で多くの仲間が亡くなったが、条約ができたことで核廃絶の半分は成し遂げられた」と話し、政府に条約参加を求める要請書を提出した。

被団協(右側)が開いた核兵器禁止条約発効を記念する集会。与野党や外務省からも代表者が参加した(左側)

 要請書を受け取った外務省の本清耕造ほんせいこうぞう軍縮不拡散・科学部長は「核兵器のない世界を実現するためには、核兵器を有している国を巻き込んで軍縮を進めることが不可欠だ」と、条約に参加しない日本政府の立場を重ねて示した。
 被団協事務局長の木戸季市すえいちさん(81)=岐阜市=は「国会で核兵器禁止条約について審議してほしい。被爆者が意見陳述する場をつくるよう求める」と各党に訴えた。集会には自民、公明、立憲民主、国民民主、共産、社民、維新、れいわ新選組の各党から代表者が参加した。(木谷孝洋)

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