ロシア反体制派の幹部ら一斉拘束 23日の抗議デモに先手、代わりに本や映画を推奨

2021年1月23日 06時00分
プーチン大統領の宮殿として公開された動画の一部=ナワリヌイ・ライフ・ユーチューブチャンネルより、AP・共同

プーチン大統領の宮殿として公開された動画の一部=ナワリヌイ・ライフ・ユーチューブチャンネルより、AP・共同

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 【モスクワ=小柳悠志】ロシアの治安当局は21日、ドイツから帰国直後に逮捕された民主派野党指導者ナバリヌイ氏の陣営幹部を一斉に拘束した。開催が許可されていないデモへの参加を市民に呼び掛けたとの理由。陣営は23日、同氏の解放を求める全国規模の反政権デモを決行する構えで、参加者と警官隊との衝突が懸念される。
 独立系メディア「メドゥーザ」によると、拘束されたのは陣営の広報担当や政権の汚職を暴く調査チームの主要メンバーら10人以上。23日はモスクワやサンクトペテルブルクなど都市部でデモ参加者が膨らむと予想されており、政権側が先手を打って抑え込みに掛かった形だ。
 教育省も「デモは悪意に満ちた、政治的な挑発」だとして、子どものデモ参加を食い止めるよう保護者に呼び掛けた。23日は家族で一緒に本を読んだり、映画を見たりすることを推奨している。
 ナバリヌイ氏陣営が19日に公開したプーチン大統領所有とされる豪華な「宮殿」の動画は、再生回数が既に5000万回を突破。宮殿内のテーブル1つの値段が400万ルーブル(約550万円)であることも暴露され、豪勢ぶりを非難する声もネット上で相次いでいる。
 プーチン政権の「天敵」と呼ばれる同氏は昨年8月、シベリアで兵器級の神経剤「ノビチョク」と同種の物質による毒殺未遂に遭い、ドイツで約5カ月間、療養生活を送っていた。

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