「コロナ変異種は死亡率高まる可能性」と英ジョンソン首相 ワクチンは有効

2021年1月23日 20時01分

新型コロナウイルス(NIAID提供)

 【ロンドン=藤沢有哉】ジョンソン英首相は22日、英国で流行する新型コロナウイルス変異種について「より高い死亡率に関連する可能性を示すデータがある」と述べ、従来型より死亡リスクが高い恐れがあると発表した。この変異種は日本も含めた50カ国以上で確認されているが、同氏は「現在の証拠では、英国で使われているワクチンは有効だ」と強調した。
 この変異種は従来型よりも最大70%感染力が強いとされ、諮問グループが分析結果を政府に報告。ジョンソン氏の記者会見に同席したバランス首席科学顧問によると、60代の感染者1000人あたりの死者は従来型の場合は約10人だが、変異種は13~14人に増えると推計された。他の年齢層でも同様の傾向がみられた。
 計算上は従来型よりも死亡率が約3割増えるが、同氏は「(死亡率が高まる)確かな証拠はまだない。(分析データの)数値には不確かな点も多く、さらなる作業が必要だ」と強調。英国で接種が進む英製薬大手アストラゼネカ製と米製薬大手ファイザー製のワクチンは有効と説明した。
 一方、同氏は、南アフリカとブラジルで確認された別の変異種にも言及。「それぞれの特徴から、ワクチンの影響を受けにくい恐れがある」と懸念を示した。
 英国で流行する変異種は昨年9月に英南東部で初めて確認され、その後、英国ではコロナ感染が急拡大。国民の大半が暮らすイングランド地方は今月上旬に3回目のロックダウン(都市封鎖)に入った。22日の国内の1日当たりの新規感染者は4万0200人超で、累計死者数は欧州最多の約9万6000人に上っている。

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