「電気ショックのような頭痛」「このまま死ぬのでは」 対策していたのに…コロナ感染の都議2人の体験

2021年1月23日 20時06分
 昨年12月、東京都議2人が新型コロナウイルスに感染した。症状が治まるまで、想像以上の苦しさだったという。2人は感染防止に努め、どこで感染したか心当たりはないと口をそろえる。誰もが感染する恐れを実感し、「最大の備えをしてほしい」などと訴える。(小倉貞俊)

◆どこで感染したか分からない 山内都議

医療従事者への支援の充実を訴える山内晃都議

 「(陽性と聞き)『やってしまった』という思い。周囲や家族にうつしてしまわないか、と不安だった」。都民ファーストの会、山内晃さん(53)は声を落とした。昨年12月中旬、仕事を終えて帰宅後に発熱。PCR検査を受け、陽性が分かった。
 「常にマスクを着けて会食も避けていた。感染経路に全く心当たりがない」。あえて挙げれば立ち食いそば店か電車内。一般的に感染場所とは考えにくく、「天から降ってきたような感覚だった」という。
 同月21日、ホテルでの宿泊療養を始めたが、突然、数分おきに「バチッ、という電気ショックのような激しい頭痛」を繰り返すように。片頭痛持ちでもあり、翌日入院した。
 コロナ患者3人と相部屋。「嘔吐が止まらない、夜中にうめき声を漏らすなど、さまざまな症状の人がいた」。同じ階には一般病床もあり、部屋から出ることを禁じられた。
 「トイレは皆、室内でし瓶などで済ますため、臭いや不便さに悩まされた。医療従事者の過酷な労働環境を実感した」と振り返る。年末に退院したが、疲れやすく、体調は優れない。

◆病院の診療態勢、限界では 山口都議

肺炎の症状を軽減するため、いまも薬を飲んでいると話す山口拓都議

 立憲民主党の山口拓さん(48)は12月下旬、40度の熱が出て検査し、陽性が判明した。翌日から入院。体温は42.3度まで上がり、解熱剤が効かない。「健康な自分なら感染しても大丈夫」という過信が吹き飛んだ。
 倦怠感と脱力感で食事もままならず、何度も意識が遠のき、「このまま死ぬかも」と思った。肺炎を発症したが、ステロイド投薬治療が効き、容体は落ち着いたという。
 マスク着用など感染防止に努めていた。感染の心当たりといえば「一度だけ昼に入った定食屋」。「近くの客がマスクなしで激しくせき込んでいた。年末の疲れもあり、免疫力が落ちていたのかも」
 入院は11日間。医師や看護師がコロナ病棟と通常病棟をひっきりなしに行き来していた。「1つの病院でコロナと一般診療をするのはもう限界。コロナに特化した医療機関を増やす必要がある」と感じた。

PR情報

東京の新着

記事一覧