自然写真家・高砂淳二さん、2月7日にオンライン講演会「光と虹と神話~旅して見てきた地球の今~」 サイン本あり

2021年1月26日 22時39分

長崎県・対馬に流れ着いたごみの写真を示しながら海の汚染状況を話す自然写真家の高砂淳二さん=東京都渋谷区で

 世界各国の大自然を取材し、夜の虹など神秘的な作品で知られる自然写真家の高砂淳二さん(58)。30年の活動を通じ、壊れつつある地球の姿を伝える必要性にかられるようになった。そこには東日本大震災で宮城県石巻市の実家が被災した経験も込められている。「コロナ禍の今、身近に迫りつつある環境危機を考えてほしい」と訴える。
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【ライブ講演】 高砂さんの環境問題講演会を2月7日午後2時からYou Tube「東京新聞チャンネル」で無料ライブ中継します。著書「光と虹と神話」(山と渓谷社)「PLANET OF WATER」(日経ナショナルジオグラフィック社)のサイン本も東京新聞オフィシャルショップで限定予約販売します。2月末まで。
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◆鳥の楽園で幼鳥が食べるもの

 米ミッドウェー島はコアホウドリの楽園として知られている。だが、幼鳥たちのおなかは、プラスチックごみでいっぱいだった。

飛び立つ練習中のコアホウドリの幼鳥。お腹がぷっくりと膨らんでいる=米国・ミッドウェー島で(いずれも高砂淳二さん提供)

命を落としたコアホウドリからは多くのプラスチックごみが=米国・ミッドウェー島で

 「親鳥が餌と思い口移しで与えてしまう。幼鳥が栄養失調で死んでいく」

◆変わっていく海

 カナダ東海岸、セントローレンス湾の流氷に暮らす真っ白なタテゴトアザラシの赤ちゃんも生存の危機にあるという。

タテゴトアザラシがのった流氷。地球温暖化で生存の危機に見舞われている=カナダ・セントローレンス湾で

 「流氷が解け、生まれたての赤ちゃんが泳ぎを学びきれないまま死んでしまう。地球温暖化の影響をまともに受けている」
 サンゴからかわいいカエルウオが顔をのぞかせる沖縄県・慶良間諸島での作品も「サンゴの白は、海水温度の上昇による白化現象。この海域のサンゴは死滅してしまった」と明かす。

一見、きれいなカエルウオのすみかも、白化現象で死滅しつつあるサンゴだ=沖縄県・慶良間諸島で

 2011年3月11日の大津波で海岸沿いの実家は被災し住めなくなった。

◆今、家でできること

 「海を主題に取材してきたから海に向き合うのがつらかった時もあった。けど、僕たちはこうした自然があるからこそ生きていける」としながらこう訴える。
 「エネルギーもプラスチックも、際限なく使っていては、あっという間に地球の働きを止めてしまう。自分を生かしてくれる自然に再生してもらうため、今、家でやれることを考えてほしい」(蒲敏哉)

 たかさご・じゅんじ 宮城県石巻市出身。宇都宮大工学部卒。世界各地の絶景に架かる夜の虹や動植物などを独自の視点から撮影している。2011年3月の東日本大震災で石巻市の実家が被災し母親ら親族は宇都宮市に在住する。

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