奥日光の自然 少し深く 地質や動物など紹介、宇都宮で企画展

2021年1月24日 07時41分

冬の湯ノ湖で見られる水鳥の標本=宇都宮市の県立博物館で

 日光国立公園に指定されている奥日光の豊かな生態系に関する企画展「ちょっとディープな日光の自然ガイド」が、宇都宮市の県立博物館で開かれている。多様性を彩る地形・地質、そこに息づく動物、植物たちを幅広く紹介している。 (原田拓哉)
 日光の地形をつくったのは、十カ所の火山の噴出物。特に、男体山の爆発は、華厳の滝、中禅寺湖、戦場ケ原といった日光国立公園のシンボルを形成した。縦五・五メートル、横二メートルに及ぶ華厳の滝の迫力ある写真も見もの。
 日光の代表的な動植物を紹介するコーナーでは、ニホンジカ、ツキノワグマなどの標本を多数並べた。
 今回の企画展の目玉の一つが、観察ポイント。華厳の滝はハヤブサの繁殖が観察され、日光自然博物館近くのミズナラの樹林帯では、この時期、ムササビの姿も楽しめる。
 中禅寺湖畔の桟橋では、冬の風物詩でもある、湖岸に打ち付けられた湖の水が雪の塊のようになる現象「しぶき氷」も美しい。
 同博物館が二〇一三年から七年にわたって行った日光の自然総合調査の成果も紹介している。コウモリの観察では十二種と数多くの個体数を確認。沢や洞窟、林など、豊かな生態系に支えられているためという。
 針葉樹のトウヒが植林したように規則正しく一列に並んでいるのは、倒木からの芽生えによることも分かった。
 学芸部長の林光武(てるたけ)さんは「入門編からディープな情報まで満載している。ここで奥日光の知識を学んで、ぜひ、現地に足を運んでほしい」と話している。
 三月二十八日まで。原則月曜休館。入館料は一般二百六十円、高・大学生百二十円、中学生以下無料。

関連キーワード

PR情報

栃木の新着

記事一覧