千代田区長選告示 新人4人が立候補 区政への信頼回復が争点

2021年1月24日 18時46分
 任期満了に伴う千代田区長選が24日告示され、新人4人が立候補を届け出た。新型コロナウイルス対策や、5期20年で退任する石川雅己区長が一般販売されないマンションを優先購入していた問題で混乱した区政の信頼回復をどう果たすかが争点となる。有力3候補の争いとなりそうで、今夏に控えた都議選の前哨戦の様相も見せる。 (浅田晃弘)
 立候補したのはいずれも無所属新人で、会社役員の五十嵐朝青さん(45)=日本維新の会推薦、元区議の早尾恭一さん(59)=自民、公明推薦、元都議の樋口高顕さん(38)=都民ファーストの会推薦=ら。
 3陣営とも、神保町の靖国通り沿いに事務所を設けた。第一声は、すべて神保町で行われた。
 都議から転じた樋口さんは午前10時、応援を受けた石川区長から託された2人のシンボルカラーの緑のネクタイを締めて現れた。小池百合子知事も車上から応援のあいさつをした。
 議会で区長のマンション問題を調査する百条委員会の委員長だった早尾さんは午前11時から第一声。感染予防のため関係者だけで室内に集まった。自民、公明の国会議員も訪れた。
 五十嵐さんは正午、告示日の2日前に推薦を決めた維新の関係者とともにマイクを握った。コンパクトカーを改造した選挙カーで、環境に優しい選挙をアピールした。
 投開票は31日。同じ日程の区議補選(被選挙数1)も告示され、元職1人と新人2人が立候補した。23日現在の選挙人名簿登録者数は5万4179人。

◆主な3候補の第一声(届け出順)

▽五十嵐朝青さん「政治との距離縮める」

 4年前に続き、2度目の立候補をした。対立から対話へ、しがらみのない、子どもたちに誇れる区政に向かっていきたい。政治とまちの距離を縮めたい。政治が一部の人の権力闘争ではなく、私たち一人一人の力によって変えられることを選挙で証明したい。
 コロナ対策は万全にするが、人間の幸せは3密の中にある。密になれないなかでの触れ合いを考えないといけない。身を切る改革として区長報酬50%カット、区長退職金は全額、子どもたちのために使う。みなさんが苦しい思いをするなか覚悟を見せる。千代田区は今、争いの中にある。本当にいい政治は争いの中にはない。子どもたちが見ても格好いいな、と思う政治家を増やしていきたい。

▽早尾恭一さん「ワクチン接種を早急に」

 当たり前のことを当たり前にする行政にしていく。当たり前のことは大変、難しい。それは何か。適正な手続きをしっかりやれる行政にするということだ。
 コロナ禍の対応については、ワクチン接種が行政の中心的な課題となる。これをどこがやるかとなると、区がやる仕事だ。保健行政の予算が縮小されてきたので、人、場所が少なくなっている。早急に対応して、コロナワクチンを打ちたい人がきちんと打てるような態勢を作る。PCRや抗体検査も複合して、検証しながら進める。
 水は止まればよどむ。よどめばくさる。新しい区政にしていくために、どうか私を使ってほしい。何が何でもみなさんのお力で、当選させてほしい。

▽樋口高顕さん「小池知事と連携必須」

 コロナ禍で愛する千代田区が悲鳴を上げている。昨年来の区政の停滞、混乱に将来を憂う心ある多くの区民から樋口、区長選に立つべしと声をいただいた。
 コロナ禍を抜け出すため先日、小池知事に緊急要望した。翌日には、千代田保健所に小池知事が来ていただき、千代田区民の命を絶対に守るため、地域の課題に区と都が連携しあっていくことを確認した。これからますます、小池知事との連携が必須となる。
 私自身、子育て世代。当事者目線で取り組みを充実させる。シニアの問題も解消する。期待に応えられる力強い区政を続けていくため、区長報酬を2割カットし、多選の自粛で3選までと約束する。徹底した説明責任、区政を断行する。

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