<新型コロナ>アニメ「シグルリ」の舞台、「聖地」館山 ため息 コラボキャンペーン 棚上げ

2021年1月25日 07時21分

JR館山駅に設置された、登場人物の等身大パネル(右)

 館山市が町おこしの一環として進める、海上自衛隊館山航空基地などを舞台にしたテレビアニメ「戦翼(せんよく)のシグルドリーヴァ」(略称シグルリ)のコラボキャンペーンが、今月になって新型コロナウイルスの緊急事態宣言が再発令されたことを受け、棚上げを余儀なくされている。大勢のファンがゆかりの場所を訪ねる「聖地巡礼」も足踏み状態で、市の担当者は「やりたいことが山積み。コロナ禍さえなければ…」と一日も早い宣言解除を願っている。 (山田雄一郎)
 シグルリは昨年十〜十二月にかけ、千葉テレビやTOKYO MXなどで放送された。市によると、ミリタリー色の強いストーリーと地域ブランドを生かせる自治体として、制作側が館山に白羽の矢を立てた。館山航空基地のほかJR館山駅や館山城といった市内の風景がアニメで忠実に再現されていることが評判を呼び、首都圏だけでなく愛知や大阪などから大勢のファンが訪れた。

館山城に設置された登場人物の等身大パネル

 こうした流れを受け、市は昨年十月末からキャンペーンを開始。日東交通、JRバス関東の協力で登場人物のラッピングバスを運行。市内七カ所に登場人物の等身大パネルを設置し、ファンが記念撮影を楽しめるようにした。十月三十一日から十一月十三日の間、館山駅などで配布した記念の缶バッジは千四百三十個が完売した。
 缶バッジを示したファンに焼き菓子を無料でプレゼントしたというカフェ「シロクロアート」(同市北条)の名雪利麻子(りおこ)社長(46)は「店に寄ってもらうことがまちの活性化になると考えた。館山は時期によっていろんな花を目にできる。館山の良さを知らずに(ファンが)帰ってしまうのはもったいない」とキャンペーンに賛同した理由を語る。
 市としても、十二月にアニメが終了してから聖地巡礼が活気づくと見込んでいただけに、緊急事態宣言は大きなブレーキとなった。
 キャンペーンを進める市観光みなと課の矢代誠主事(30)は「アニメは終了したが、シグルリ人気は健在。コロナ禍が終わったらファンと一緒に楽しむ企画を考えたい。聖地巡礼に期待している」と力強く話す。
<戦翼のシグルドリーヴァ> 「美少女×ミリタリー×北欧神話」をテーマにしたテレビアニメ。航空機に乗り、人類の敵「ピラー」と戦う戦(いくさ)乙女「ワルキューレ」の活躍を描く。当初は昨年7月に放送開始の予定だったが、新型コロナの感染拡大を受け10月に延期になった。

海上自衛隊館山航空基地前に到着したテレビアニメ「戦翼のシグルドリーヴァ」のラッピングバス=いずれも館山市で


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