タウトの世界、物語る 高崎ゆかりの建築家 来月7日まで県立歴史博物館で企画展

2021年1月25日 07時24分

竹製スタンドランプ=いずれも高崎市の県立歴史博物館で

 高崎市ゆかりの世界的建築家ブルーノ・タウト(一八八〇〜一九三八年)が手掛けた家具や工芸品を紹介する企画展「ブルーノ・タウトの世界」が同市綿貫町の県立歴史博物館で開かれている。素材としての竹や漆などに引かれたタウトのデッサン、製品化された照明器具や椅子などが並ぶ。二月七日まで。 (池田知之)
 展示されているのは家具や金工、木工、タウト直筆のデッサンなど百六十点。高さ一・八メートルの竹製スタンドランプはカクテルグラスのような独特の形状。幅の異なる竹がしなやかに編み込まれ、繊細な作りだ。
 竹の皮で編んだバスケットは内側を黄や緑に着色。それまでの日本的な感性では見られなかった斬新な色合いを見ることができる。

タウトが設計した椅子

 このほか、国立競技場やJR高崎駅西口の高崎駐車場などを手掛けた世界的建築家の隈(くま)研吾さんが、タウトの工芸品との出合いについて語ったインタビュー動画も公開されている。
 観覧料は一般三百円、大学・高校生百五十円、中学生以下無料。月曜休館。新型コロナウイルス感染症対策のため、入館は予約制。同館のウェブサイトで予約できる。三十一日と二月七日の午後一時から、学芸員による展示解説がある。問い合わせは同館=電027(346)5522=へ。

ブルーノ・タウト

<ブルーノ・タウト> ドイツ生まれの建築家で、大学教授やベルリン市の住宅供給公社の主任建築家などを歴任した。ナチスドイツの迫害を逃れ、1933(昭和8)年に来日。桂離宮や伊勢神宮などを高く評価し、海外に伝えた。実業家の故井上房一郎さんが運営する井上工芸研究所(高崎市)の顧問に就き、34年8月から2年3カ月間、同市の少林山達磨寺の洗心亭に滞在。県からも工芸品制作の顧問を嘱託された。
 タウトらが携わったドイツの「ベルリンのモダニズム集合住宅群」は20〜30年代に建てられた近代的な公共住宅のモデルとされ、世界文化界遺産に登録されている。

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