<新型コロナ>神奈川県で1人で自宅療養の90代死亡 パルスオキシメーターの使い方分からず

2021年1月26日 07時12分
自宅療養していた男性の死亡を説明する鈴木所長(中)ら=相模原市役所で

自宅療養していた男性の死亡を説明する鈴木所長(中)ら=相模原市役所で

 相模原市は25日、新型コロナウイルスに感染して自宅療養中だった90代男性の死亡を発表した。同居の妻が先に感染して入院しており、自宅で1人で過ごしていた。死因は調査中。
 市保健所によると、男性は同居の妻の感染を受けてPCR検査し、20日に陽性判明した。消化器系の基礎疾患はあるが無症状で神奈川県の入院基準を満たしておらず、本人が入院を希望しなかったこともあり、自宅療養として、朝と夕の2回、電話で男性の安否や症状を確認。23日午前の電話で症状が出ていないことを確認した。
 同日夕、近くに住む男性の家族から「男性が息苦しさを訴えている」と連絡があったが、その後すぐ「呼吸状態が安定した」と連絡があり、ただちに入院の必要はないと判断した。
 24日午前の電話に男性は応答しなかったが、家族から「息は上がっているが、症状は悪くない」と聞いた。午後の電話でも男性は出ず、家族も「男性と連絡が取れない」と話したため、職員が家族と自宅を訪れ、意識不明で倒れている男性を見つけた。男性はその後、死亡が確認された。
 男性には県から血液中の酸素濃度を測れる医療機器「パルスオキシメーター」が貸し出されていたが、使い方が分からないとして未使用だった。
 市保健所の鈴木仁一所長は「できる限りの対応はした」としつつ「息苦しさを訴えた時点で血中酸素飽和度を測定した方がよかった」と話した。市は今後、高齢者や基礎疾患のある自宅療養者の見守り態勢を強化するという。(曽田晋太郎) 

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