「県民会館存続を」 2団体、県に2万522人署名 前橋市長「文化的機能は残したい」

2021年1月26日 07時45分

県民会館の存続を求めている「願う会」の大村会長(左)ら=県庁で

 群馬県が前橋市の県有施設「ベイシア文化ホール(県民会館)」の廃止を検討している問題で、芸術文化振興などのため存続を求める県内有志の二団体が二十五日、二万五百二十二人分の署名を県に提出した。その後、二団体は前橋市役所で山本龍市長と面会し、山本市長は「(同ホールの)大ホールは代替がきかない。文化的機能は残したい」などと述べたという。市側も市長の発言を認めている。 (池田知之)
 二団体は「群馬県民会館の存続を願う会」(大村邦夫会長)と「群馬県民会館を守る会」(鈴木創代表)。大村会長や鈴木代表らは署名の提出に加え、建物と機能の存続維持や、外部の有識者らでつくる「県有施設のあり方見直し委員会」での検討過程の公表などを県に求めた。
 受け取った県総務部の友松寛部長は「前橋市と連携して考えたい」と応じた。県は前橋市とともに今後の対応を検討する方針を伝えた。最終報告は二〇二〇年度内にまとめる見込み。
 県民会館は最高裁判所や警視庁などを手掛けた建築家の故岡田新一さんの設計で、一九七一(昭和四十六)年の開館。大ホールには約二千席がある。県は存続した場合、三十億円の改修費と年間一億円以上の維持費が必要と試算。利用者が減少し、段差が多く、バリアフリー化が困難で、駐車場も不足していることなどから廃止を検討していた。
 一方、県議会の行財政改革特別委員会は昨年十二月、廃止方針に対して「性急に結論は出さず、慎重に検討すること」を求める決議案を提出、全会一致で可決している。

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