コウノトリ「歌」の剥製完成 羽や足環、生前のまま 宣言解除後に小山の交流館で公開

2021年1月27日 07時58分

完成した「歌」の剥製=小山市で

 渡良瀬遊水地でヒナを誕生させ、足のけががもとで昨年10月に死んだ雌のコウノトリ「歌」の剥製が完成した。新型コロナウイルスの緊急事態宣言解除後、小山市下生井の渡良瀬遊水地コウノトリ交流館で公開する予定で、遊水地見守り隊の平田政吉代表は「多くの人に愛された歌を早く見てもらいたい」と待ち望んでいる。 (小川直人)
 歌の剥製は頭から足先まで約八十五センチ。白く美しい羽や黄色と赤色の足環(あしわ)などは遊水地で過ごしていたころのまま。公開に合わせ、見守り隊員が撮影した写真二十三点も展示する。
 歌は二〇一八年三月に徳島県鳴門市で生まれた。一九年八月、雄「ひかる」に連れられて渡良瀬遊水地に飛来。二〇年三月に再飛来して遊水地に定着した。ひかるとペアになり、同五月末にヒナ二羽が誕生した。
 左足のけがが分かったのは昨年九月下旬。十月八日の捕獲後、手術を受けたが同十四日にけがと手術による衰弱で死んだ。巣塔を観察できる堤防には献花台ができた。見守り隊によると、約八百人が献花に訪れ「お墓を作ってほしい」と願う人もいたという。見守り隊や地域住民らが市に剥製にするよう要望した。
 市渡良瀬遊水地ラムサール推進課の担当者は「大きさやくちばしの迫力が実感できる」と話す。剥製は二十一日に公開されるはずだったが、栃木県を対象とした緊急事態宣言(二月七日まで)を受けて交流館は休館中。開館日は木〜日曜と祝日で、宣言が予定通り解除されれば二月十一日に再開する。

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