学校名にワシントン、リンカーンはNG サンフランシスコ教委が改名決定 奴隷所有や先住民抑圧で

2021年1月28日 10時53分
カリフォルニア州サンフランシスコにあるエーブラハム・リンカーン高校=2020年3月、AP

カリフォルニア州サンフランシスコにあるエーブラハム・リンカーン高校=2020年3月、AP

 【ワシントン=岩田仲弘】米西部カリフォルニア州サンフランシスコ市の教育委員会は27日、武力による制圧や人種差別、女性抑圧などに関係したと認定した歴史上の人物に由来する公立学校名を廃止することを決めた。対象には奴隷を所有していた初代大統領ワシントンや第3代ジェファソン、奴隷解放を進めたものの先住民を抑圧したとして16代リンカーンら歴代大統領の名前も含まれている。
 市教委は2018年から地域の代表らによる有識者会議を設置して改名について協議。市教委は27日、対象44校の学校名廃止に関する決議を賛成6、反対1の賛成多数で可決。対象校の関係者に4月下旬までに新たな校名を提案するよう求めた。
 同市は、新型コロナウイルス感染拡大により学校閉鎖中で、ブリード市長は27日、声明で「改名の重要性は理解するが、生徒が学校に来ることができずに苦しんでいる時になぜ決めるのか」と市教委の対応を批判。地元紙サンフランシスコ・クロニクルは、市教委の決定過程が「ずさん」で、「専門性よりも感情が先行している」といった批判の声も伝えている。

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