東京都、6カ月連続の転出超過 昨年1年間の転入増は3万人割れ

2021年1月28日 21時44分
 東京都は28日、1月1日現在の人口推計を発表した。昨年1年間でみると、転入者が転出者を2万9618人上回る「転入超過」となった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大とともに転入を見合わせる人や都外へ転出する人が増え、6カ月連続で転出超過となった。東京の人口減の流れに歯止めがかかっていない。
 昨年12月は4967人の転出超過で、11月の3600人から転出超過の幅が拡大した。23区では千代田、中央、文京を除く20区で転出超過となり、大田は802人、江戸川は520人と転出超過数が大きかった。
 生まれた人と亡くなった人の数を差し引いた「自然増減」を含めた1月1日現在の人口総数は1396万0236人。昨年1年間では8600人増えたが、昨年12月1日時点と比べると2489人減った。
 みずほ総研の岡田豊主任研究員は「リモートワークで職場と住まいを切り離し、23区でも交通の便が悪い地域などを中心に都外に移住する人が増えている」と指摘。りそな総研の荒木秀之主席研究員は「転入超過が3万人を割るのは、リーマン・ショックや東日本大震災の時にもなかった衝撃的な数字。リモートワークができる環境を整備した地方が増えてくれば、東京一極集中が一気に終わる新たな局面に入る」と話した。(原田晋也)

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