「無観客でも開催を」 米国五輪関係者から期待の声相次ぐ

2021年1月29日 19時48分
 【ワシントン=金杉貴雄】7月開幕予定の東京五輪・パラリンピックについて、各大会に世界最大規模の選手団を派遣している米国五輪関係者からは、新型コロナウイルスのため無観客になっても開催を期待する声が相次いでいる。

◆「一般公開なしで安全確保」


 米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)のデービッド・ハガティ理事は本紙の取材に対し、選手団の派遣は可能だと強調。選手と日本人の安全確保の手法として「一般公開なしや無観客での開催」も含まれると語った。
 国際オリンピック委員会(IOC)委員でもあるハガティ氏は「五輪はテレビでも最も広く視聴されているスポーツイベントの1つ」とも指摘。開閉会式は選手の参加を縮小し、選手は競技数日前に現地入りし終了後すぐ帰国する方法もあり得るとの考えを示した。
 選手のワクチン接種については「入手できない国の選手にはIOCが必要分を用意するなど、接種を希望する選手への支援を検討している」と語った。

◆「ほとんどテレビで観戦」


 ロムニー上院議員(2002年ソルトレークシティー冬季五輪組織委員会会長)も、ツイッターで今夏開催を支持。「観客を制限すればいい。われわれのほとんどはテレビで観戦する」と主張した。
 USOPCのサラ・ハーシュランド最高経営責任者は27日、選手へのメッセージとして「過去のどの五輪とも見た目も感覚も異なるものになるだろう」としつつ、開催へ向け準備を進めるように呼び掛けた。
 東京五輪を巡っては昨年3月中旬、トランプ大統領(当時)が「無観客など考えられない。1年延期した方がよい」と提案。その後に延期が決定した。バイデン大統領は今夏の五輪開催について言及していない。

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