JR田端駅に医療従事者への感謝のホワイトボード 駅員の手書きに感動、病院からお礼 広がる感謝の輪

2021年1月31日 06時00分

岡本寿駅長(中)と医療従事者への応援メッセージが書かれたボード。奥には返事のカードが貼られたパネルが掲げられている=東京都北区で(佐藤哲紀撮影)

 「休みなく日本中の命を守ってくださりありがとうございます」。休日返上でコロナ禍と戦う医療従事者に感謝のメッセージを伝えるホワイトボードが東京・JR田端駅にあり、「励まされた」と近くの病院の看護師から本紙に情報が寄せられた。記者が現場を訪れると、温かな交流の輪が広がっていた。(砂上麻子)
 田端駅の近くには都立駒込病院、東京女子医科大学東医療センターなど新型コロナ患者を受け入れる医療機関が集まる。
 昨年の大みそか、東京で初めて1000人超の感染者数が発表された。正月休み返上で駅を利用する医療関係者を励まそうと、岡本寿駅長(50)は、お知らせ用に導入したばかりのホワイトボードにメッセージを書き込むことを提案した。駅員の賛同を得て、元日に駅員らによる応援の寄せ書きを掲示した。
 本紙に情報を寄せてくれたのは、近くの病院に勤務する40代の女性看護師。「本当は逃げ出したい。でも、みんなが頑張っているのに…」。複雑な気持ちで迎えた新年、ボードのメッセージを見て驚いた。
 「命を守るため命がけで戦って下さっている皆さまに心から感謝します」の記述にも胸が熱くなった。「駅員さんたちはコロナに関わる人が多く利用していて嫌だろう」と思うこともあったからだ。
 昨年2月からコロナ患者のケアに当たっている。時に恐怖と不安にかられる。防護服姿の同僚を見て、涙が出そうになったこともある。「先の見えない長いトンネル」と表現する。
 田端駅を利用して10年。ボードに記された言葉に勇気をもらった。「コロナ対応をしている私たちを嫌いじゃなかった。むしろ応援してくれている」と喜びが湧いた。

都立駒込病院からJR田端駅員に贈られたお礼のメッセージ

 「あたたかいメッセージをありがとうございます。涙がでてきそうです」「がんばる気力がわいてきます」「いつもきれいな駅で、気持ちよく使わせていただいてます」
 今月27日、今度は、駒込病院で働く看護師らスタッフ180人がお礼のメッセージを書いたカードを張ったパネルが駅に届いた。岡本駅長は「目頭が熱くなった。私たちも感染しない、させないよう対策に取り組んでいきたい」と決意を新たにする。
 ボードとパネルは並んで北口の改札内にある。駅では白紙のカードを準備して、利用客からも駒込病院への応援メッセージを募っている。
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